高校中退はやめとけ!デメリットばかり!
現在、年間およそ5万人の生徒が高校中退しているというデータがあります。これは全高校生のうち約1%が高校中退している計算です。
筆者は高校を中退した経験があり、つまりこの1%側の人間です。
1%と聞くとその数は多くはありませんが、困難に直面している子どもが年間で数万人もいるのは事実といえます。そんな高校中退によるデメリットについて見てみましょう。
高校中退だと就職先が限られる
高校中退して仕事を探し始めると、職種が非常に限られているという現実にまずぶつかります。高校中退の場合、最終学歴は中卒です。たとえアルバイトでも中卒求人は少なく、むしろ高校生可の方が多いといっても過言ではありません。
運良く仕事が見つかっても、ブルーカラー系の「きつい・汚い・危険」な3K職場がほとんどです。
もちろん、鳶職になりたいなど特定の目標があるなら中卒で弟子入りするのも悪くはないでしょう。しかし、肉体労働でない事務職やIT系に就きたいと考えるなら高校中退はおすすめできません。
大学に進学したくても進学できない
大学や専門学校に進学することを希望していても、高校中退ではそもそも受験資格がありません。
そのため、「高卒もしくは同等以上」の学力があることを証明する高卒認定試験(高認)に合格する等の手段を検討する必要があります。
高認はあまり難しい試験ではないので、ある程度真面目に勉強すればパスできますし、大学や専門学校を受験できるでしょう。
しかし、試験は年に2回しかなく全科目に合格しなくてはいけないので、仮に1科目でも落ちてしまうと次の試験まで約半年待つことになります。
そしてもし受験に失敗してしまうと最終学歴は中卒のままです。高認はあくまでも学力認定テストで高等学校卒業資格は取得できないからです。
就職に必要な資格の取得も難しい
「高校中退でも資格を取得すれば、仕事が見つかるのでは?」と、考える人もいるかもしれません。しかし、実際は稼げる資格の多くが高卒でなければ取得できないことがわかります。
もちろん学歴不問・実務経験◯年以上で取得できる資格もあります。しかし、中卒では採用してもらえることが少なく、そもそも実務経験を積むことが難しいものです。
「資格を取得して手に職をつけたい」という場合でも、やはり高校を卒業し、高卒資格を取得しておく必要があるといえるでしょう。
高校中退のデメリットを解消する方法
以上のように高校中退のままではいずれ何かしらのデメリットに直面することは間違いありません。
ではデメリットを解消するためにはどのようにすれば良いのでしょうか。
全日制高校に編入する
高校中退から高卒資格を取得する場合、多くの方が考えるのが別の全日制高校への編入でしょう。
しかし、いじめなどの経験や肉体・精神的な事情があり「もう登校したくない」「勉強についていけるか不安」という人もいるでしょう。
さらに全日制高校に編入するには再度難しい試験にパスしなければいけなかったり、面接などをする必要があります。
また無事に合格したとしてもタイミング次第ではひとつ下の学年からやり直さなければいけず、高校卒業も同級生に遅れを取ることになります。
そのため確実な方法ではありますが、高校中退経験のある筆者としてはこの方法はあまりおすすめできません。
定時制高校に進む
高校中退した後には定時制高校に進む人もいます。定時制高校に通う学生は働いている人が多く、年齢層もバラバラなのでそれほど交流がなく、全日制高校のクラスになじめなかった人でも楽しく過ごしやすいです。
また、授業は基本的に夜間に行われるので、昼間にアルバイトをすることもできるでしょう。
しかし、全日制高校と違い定時制高校は4年制というのはご存知でしたか?つまり定時制高校は卒業までに時間がかかってしまい、高校卒業が同級生よりも遅れてしまうというわけです。
ただ最近は単位制の定時制高校も増えているので、本人の頑張り次第では定時制でも3年で卒業することは可能です。
ただとうとう卒業できずに終わるケースも少なくない点に注意しましょう。
おすすめは通信制高校!
高校中退者が高卒資格を取得する方法として、もっともおすすめなのが通信制高校です。
通信制高校は文字通り通信教育によって高校課程の勉強ができる学校になります。全日制高校、定時制高校と同じく国が認めている高等学校の一形態なので、高認と違って高卒資格を取得できるのが大きな特徴です。
最近では、芸能人やスポーツ選手など毎日学校に通うことが難しい生徒が通っていることでも知られています。たとえば、フィギュアスケート選手の紀平梨花選手も通信制高校のN高等学校を卒業しています。
高校中退の人が通信制高校を卒業するメリット
学年制ではなく単位制なので卒業しやすい
全日制高校や定時制高校は学年制です。1年あたりに取らなければいけない単位数が決まっていて、もし単位を落とすようなことがあれば留年は避けられません。
そのため、進級できなかったことをきっかけに高校中退した人もいるのではないでしょうか。
一方、通信制高校は学年制ではなく単位制です。高校卒業に必要な74単位を自分のペースで取得することができますので、登録した科目の単位を落としても留年することはありません。74単位を取得さえすれば卒業できます。
最低でも3年在籍しなくてはいけない
自分のペースで勉強できる通信制高校ですが、残念ながら飛び級はできません。
2年で74単位をほぼ取得してしまう人がいますが、卒業するには最低でも3年間在籍する必要があるのです。
専門的な勉強もできる
通信制高校は高校課程の勉強だけではなく、より専門的な内容を勉強できる学校も多数あります。
調理師、美容師、ネイリストなどの手に職がつく系の勉強はもちろん、ゲーム、アニメ、シナリオライター、漫画家、声優など「憧れの職業」系が学べるところも多いです。
専門学校を持つ学校法人が経営していることが多い通信制高校ならではの特徴といえるでしょう。
それぞれの通信制高校によって学べる専門分野は異なるので、まずは複数の学校の資料請求をして比較検討してみてはいかがでしょうか。
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年に数回の登校で卒業できる
通信制高校は自宅学習とレポート提出をメインにしているので、年に数回登校するだけで卒業することが可能です。
もちろん登校したい方は週5登校のコースも選べます。あまり登校したくない方はスクーリングと呼ばれる登校日に何度か一斉授業を受けるだけで卒業できます。
あまり登校したくない方は登校がほとんどないコースを、「1人での勉強は心配」という人は毎日通学できるコースを選べるなど、個人に合わせてくれるのは大きなメリットです。
自主性に自信がなければサポート校も使える
自宅学習ゆえ、自主性や自己管理能力が必要になるのが心配という人もいるかもしれません。
そんな時はサポート校を利用してみるのもよいでしょう。サポート校は通信制高校と提携しており、勉強やメンタル面の問題をサポートしてくれる塾のようなものです。
「絶対に3年で卒業したい」という人にもおすすめです。
高校中退から通信制高校に編入する方法
高校中退のデメリットを解消するために、通信制高校でやり直してみようと思った時、具体的にどうすればよいのでしょうか。
また、いつから編入できるのか紹介していきます。
まずは資料請求をして入学試験を受ける
通信制高校に編入するには、まずは資料請求をして入学を申込みんだ後、テストを受けなければいけません。
受験資格は「15歳以上で中学を卒業または卒業見込み」という感じなので、高校中退者ならばまず問題ないでしょう。
通信制高校の入学試験は、面接、作文、簡単な筆記テストなどになります。
通信制高校の試験はふるいにかけるためでなく、あくまでも現在の学力を把握するために行われます。
全国からの生徒を受け入れている私立の通信制高校なら定員オーバーの心配もないので、サボったり無記入にしない限り不合格になることはほぼないです。自信を持ってチャレンジしてみてください。
いつでも編入できる
通信制高校の多くは一年中、いつでも編入することができます。高校中退した後に、空白時間を作ることなく編入したいと考えている人にもおすすめです。
さらに通信制高校は前の高校で取得した単位や出席日数もそのまま使えます。つまり、同級生に遅れることなく高校を卒業することも十分可能です。
ただ通信制高校によっては4月と10月しか編入生を受け入れていないケースもあるので、気になる学校があれば事前に資料請求をして確認しておきましょう。
安心して過ごせる
このように通信制高校に編入するのは、決して難しいことではありません。ただ「もう学校はうんざり」という人もいるかもしれません。
しかし、通信制高校は様々な事情から不登校、中退した生徒が多くいますので、先生も周囲の生徒も理解があります。きっと安心して過ごせるでしょう。
まとめ|高校中退はやめとけ!デメリットばかり
高校中退してしまうと落ち込んでしまうし、「これからの人生がどうなってしまうのか」と不安に思っていまいます。筆者もそうでした。
確かに高校中退が及ぼすデメリットは小さなものではありません。
しかし高校中退のデメリットは高卒資格を取得すればどうとでもなります。就職したり大学に行ってしまえば中退したという事実は無関係です。
特に大学に行けば最終学歴は大卒になるので、高校中退のことなんて誰も気にしません。
通信制高校ならほとんど学校に通わなくても高卒資格を取得することができます。気になる方はまずは無料の資料請求をしてみることをオススメします。