サポート校と通信制高校の違い|メリットや学費目安も紹介

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サポート校とは?

サポート校とは、文字通り通信制高校を卒業するまで、単位取得や学習の相談、カウンセリングといった様々なサポートを行う学習支援施設です。

自宅学習を基本とする通信制高校だけでは、モチベーションが続かず卒業できないという生徒は非常に多く、全体の約6割を占めていると言われています。

しかしサポート校は生徒一人ひとりを卒業までサポートするため、卒業率は全日制と同様に90%を超えています。

通信制高校とサポート校の違いは?

通信制高校とサポート校は同じようなものと思われることも少なくありません。しかし、通信制高校とサポート校はじつはまったく違うものです。

サポート校は単体で高等学校卒業資格を取得できない

一番の違いは単独で高等学校卒業資格を取得できるか否かというところでしょう。

通信制高校は学校教育法によって、国から全日制や定時制とならび高等学校の一種と認定されています。したがって、通信制高校を卒業することができれば高卒資格を取得できます。

一方、サポート校は学校教育法で高等学校とされているわけではありません。サポートという名前の通り通信制高校をサポートする塾のような位置づけですので、サポート校だけでは高等学校卒業資格を取得できません。

また、こちらは基本的には通学制となっています。

運営している機関が違う

通信制高校は基本的に公立であれば各市区町村の地方自治体が運営を行っており、私立は教育関連の学校法人が運営を行っていることが多いです。

一方でサポート校は学習塾や予備校などの民間企業が運営を行っているところが多いです。

サポート校となっていますが、実際は塾的な位置づけであることがよく分かります。

ただ運営母体が塾や予備校である分、母体が持っている強みやノウハウを落とし込んでおり、非常に良いサポートを受けられるのが特徴です。

サポート校はフリースクールとも違う!

通信制高校やサポート校はサポート校だけではなくフリースクールともよく混同されますが、これもまったく別物です。

フリースクールはNPO法人やボランティア団体が運営している教育機関ですが、やはり高等学校ではありません。

フリースクールはいわば「学びの場」を提供しているだけのものです。不登校などの生徒の受け皿となったり、学校の勉強の遅れを取り戻すのには役立ちますが、サポート校同様にフリースクールだけでは高卒資格を得ることはできません。

サポート校は費用・学費が追加で発生する

通信制高校の場合、私立であれば300円前後、私立であれば1単位辺り5,000~10,000円前後の学費が必要になりますが、多くの家庭では就学支援金制度により無償化、もしくは大幅に抑えることができます。

しかしサポート校の場合、国が学校教育の機関と認めておらず、あくまでも塾のような存在ですので支援金による補助が受け取れません。

そのため、通信制高校の学費+サポート校の学費が必要となります。

サポート校に通うメリット

サポート校は高卒資格を得ることができず、追加で費用もかかるのになぜ多くの生徒が利用しているのでしょうか。

それは通信制高校と併用するメリットが非常に豊富だからです。以下にそれらのメリットを紹介していきます。

手厚いサポートが受けられる

通信制高校では基本的に自宅学習をしつつレポートを提出することになりますが、サポート校は生徒個人に合わせてフォローしてくれます。

これはサポート校が少人数制、マンツーマン制などを採用しているからこそできることで、生徒1人1人にきめ細やかな指導を可能としています。

また、レポート以外にもeラーニングやスクーリング、テストなどの通信制高校での学習全般をサポートしてくれるのが特徴です。

「3年間で絶対に卒業したい」という希望を持っている生徒に対しては、個人の進度に合わせながら無理なく実現できるようにサポートしていきます。

通信制高校は単独では卒業率が40%と低く、サポート校を使えば90%を超えるので、自主性や自己管理能力などに自信がない人は活用するべきでしょう。

学習以外のサポートもしている

通信制高校を選択する生徒の中には、いじめによる不登校などを経験した人も少なくありません。

そのため、サポート校は通学制を採用しているところが多いという点が気になる人もいるでしょう。

しかし、サポート校はさまざまな生徒の事情を考慮し、気軽に足を運べるような配慮がなされています。

たとえば登校日は個人の希望に合わせて週に1日程度でOKにしていたり、先生を家庭教師のように派遣できるサポート校もあります。

また、子どもだけではなく親も相談できるカウンセラーが常駐しているなど、心のケアも大事にしています。

専門知識や技術を自由に学べる

サポート校は上記のような支援の他、生徒が望む様々な知識や技術を自由に学ぶことが可能です。

たとえばアニメや音楽、イラスト・マンガ、声優、ダンス、芸術、ネイル、ファッション、ゲームといった、生徒が好きなことかつ将来に役立つ知識・スキルを身につけられます。

学校によっては卒業後にそのまま美容師免許や整備士免許を取得したり、業界に就職することも可能です。

また、ゲームであればeスポーツタイトルのゲームをプレイし、プロゲーマーや大会出場を目指すサポートをしてくれます。

目標が明確にあるなら通信制高校で高卒資格、サポート校で資格取得を同時に目指すといったこともできます。高校を卒業してから専門学校に進学するより最短コースかつ費用も安く現場で働くことも可能です。

サポート校で必要な学費の目安

サポート校は登校頻度、学校によって費用は大きく変わってきます。

そのため以下のデータはあくまでも平均の目安ですが、参考にしていただければと思います。

サポート校の初年度に必要な学費は入学金込みで以下の通りです。

登校ペース 初年度に必要な学費
週1回 約300,000円
週2回 約550,000円
週3回 約800,000円

専門的なカリキュラムや職場体験などを数多く導入しているサポート校では、ここにさらに学費がプラスされる場合もあります。

しかし、専門学校とダブルスクールをするよりは安くすむことがほとんどです。

また、通信制高校の学費が含まれているサポート校もあります。各学校の費用詳細は無料の資料請求をして確認することをおすすめします。

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サポート校のデメリット

基本的にサポート校にはデメリットはありません。

安くないお金を払うことになりますので、それ相応のサポートを受けられます。

  1. 高校卒業資格が得られない
  2. 別途学費が必要

ただ先程も触れましたが上記の2点は注意が必要です。

通信制高校とサポート校の違いまとめ

以上のように通信制高校とサポート校はまったく違います。

自宅学習をサボらずできるという方ならサポート校に通う意味は薄いですが、1人で自宅学習を進めるのは不安という人にとっては大きな支えとなるでしょう。

「せっかく通信制を選択したのに、わざわざ登校したくない」という人もいると思いますが、サポート校はこれまで学校生活に違和感を覚えた経験がある人でも無理なく通うことができるようさまざまな配慮がなされています。

学校に嫌な思い出が多い人でも、今度こそ違う経験ができるかもしれません。

もちろん通信制高校にプラスしてサポート校に通うとなれば、それだけ費用もかかります。しかし節約ばかりを気にして結局、通信制高校を卒業できなかったということになってしまっては元も子もありません。

意思が強くなければ3年で卒業しにくい通信制高校で、90%以上の生徒を3年で卒業できるようフォローしてくれるサポート校は、コストパフォーマンスを考えればむしろお得といえるでしょう。

サポート校によっては勉強以外の専門知識や技術を身につけることができるというのも魅力的です。まずは気になる通信制高校とサポート校の資料請求をしてみると良いでしょう。

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