高校中退率を調査。増加傾向?

生徒

高校を中退する若者は減っている!

文部科学省の調査によると、高校中退者数は平成2年のピーク時、123,529人を境に徐々に減少傾向にあります。ピーク時の123,529人に対し、平成26年の調査ではその約半数の53,403人まで減少しました。ただし、生徒の人数も時代に応じて減少しているので、高校中退者が減少していることを両手を上げて喜ぶことはできません。

ちなみに高校中退者数を割合に換算すると、平成2年は2.2%で平成26年は1.5%となっています。

少子高齢化で学生の人数が減っているのは事実ですが、高校中退者数の割合を見てみると、その割合も減少しているので、高校中退者数が減少傾向にあるということは紛れも無い事実と言えますね。

http://www.mext.go.jp/b_menu/houdou/27/09/__icsFiles/afieldfile/2015/10/07/1362012_1_1.pdf 参考例:文部科学省「平成26年度 児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」
文部科学省「平成26年度 児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査」

では、なぜ「高校中退者数」は昔に比べ減少しているのでしょうか?それは、昔に比べ「選択肢が増えた」ことが一因として挙げられます。

通信制高校など選択肢が増えた

中退する若者が減少することは非常に喜ばしいことですが、必ずしも中退の原因が解消されているというわけではなく、中退以外の選択肢が増えたことが「高校中退者減少」の大きな要因となったと言えるでしょう。

たとえば、近年、通信制高校(私立)へ入学する人が増加傾向にありますが、その大半は中学校や高校で不登校になった経験を持つ10代の若者です。

以前は中学校で不登校になってしまった人も、とりあえず全日制高校に進学し、その結果高校を中退するというケースが多かったのですが、近年は中学卒業後すぐに通信制高校に入学し、卒業するという方が増えてきました。

不登校の生徒がとりあえず全日制の高校へ進学する理由は「高校へ進学=全日制高校への進学」というのが当たり前のように思われていることと、やはり「高校くらいは卒業しておかないと…」という気持ちからだと思われます。

中学で不登校になってしまったとしても、高校へ進学し高卒の資格を得るためにはとりあえず高校に行かなければならないと思ってしまうのですね。高卒の資格を取得するための選択肢が「全日制の高校への進学」しか思い浮かばなければ仕方のない現象だと言えますし、その後、高校に進学できたとしても結局不登校になってしまうという結果は残念ですが、当たり前の結果としか言わざるを得ないことなのではないでしょうか。

生徒に寄り添う学校

通信制高校といえば、かつては経済的事情などで普通の学校に通えない人が高卒業資格を取るための学校として扱われてきましたが、現在は不登校児の受け皿という役割を積極的に果たす学校も増えており、生徒に合わせた学習が可能になってきています。

様々な事情があって学校に行けなくなってしまった人にとっては、全日制の高校に通学するということは苦痛でしかないでしょう。自分に合った高校を見つけてきちんと通うことができるのであればそれに越したことはありませんが、なかなか難しいことだと言えます。

そういった人のために「誰もが学ぶこと諦めることのない学校」として、様々なタイプの通信制高校が誕生しているのです。通信制高校は通学する必要のない学校から、好きな時に通学できる学校など、通信制高校によって通学スタイルはいろいろですが、「通学しなくてもいい」というところは不登校になってしまった人にとって大きなメリットと言えるでしょう。

不登校の解消は生徒にとってプラス

また、通信制高校の中には不登校児への対応に優れた学校や生徒一人ひとりに対するフォロー体制がしっかりしている学校なども多いため、その他大勢の中の一人にならず、生徒個人の個性を大切にしているところも多いのです。そのため、不登校から立ち直ったり、他人とのコミュニケーションを図ることが上手くできるようになったりすることも。

不登校になってしまう理由は人それぞれですが、不登校である状態は将来にとってマイナスになってしまうことは間違いありません。その状態を解消することができたら、学校を卒業した後の未来にとって必ずプラスになると言えます。

経済的支援の効果

また、学校教育に対する支援が拡大していることも一部の学生にとっては大きいでしょう。たとえば、国公私立問わず高校の授業料を支援する「高等学校就学支援金」や、公立高校の授業料を不徴収にする「公立高等学校授業料無償化」など、高校生を対象とした経済的支援があります。

この他にも各自治体が学費の支援を行っており、経済的な理由で中退しなければならない生徒が減少しました(平成26年度の文部科学省の調査では、経済的理由から高校中退した生徒は1,208人で2.3%。ちなみに中退者の合計は全体で53,403人となっています)。

特に学費の高い私立はその恩恵を大いに受けており、いじめなどの少ない私立に通いたいという生徒にとっても、気軽に選択しやすい状況となっています。このように高校の選択肢が増えたことで、自分の居場所を見つけられる生徒が増え、その結果中退率が減少したという可能性は大いにあります。

通信制高校選びで迷ったら、無料で資料請求

1分で完了最大10校

【簡単 & 無料】都道府県と資料請求者を選択してクリック!

都道府県を選択 資料請求される方

同じカテゴリの関連記事

本気で探す通信制高校

無料で一括資料請求

通信制高校を比較するなら、じっくり資料を検討しよう!

資料請求はこちら