通信制高校の卒業に必要な年数は?何年間?転入・編入の例も紹介

勉強

通信制高校を卒業すれば全日制高校や定時制高校同様に高等学校卒業資格を取得できるのは大きな魅力です。

しかし通信制高校は入学から卒業までに何年くらいの時間が必要なのでしょうか。

通信制高校の卒業に必要な年数は何年?

最低でも3年以上必要

通信制高校を卒業するには、最低でも3年以上在籍する必要があります。

たとえ卒業に必要な74単位を1年目で全て取得したとしても、高卒資格を得るには3年間は通信制高校に在籍しなくてはいけません。

ただ学年制を採用している全日制高校、定時制高校はたとえ1年目に3年生の勉強を完璧に理解したとしても、3年にわたって土日祝日、長期休暇以外は出席しなければいけません。

それと比べればスクーリングと呼ばれる登校日以外は通学しなくても構わない通信制高校は、負担はかなり少ないと言えるでしょう。。

ちなみにスクーリングの頻度はそれぞれの通信制高校やコースによって異なります。週に1~2回の登校で良いところもあれば、年にたった5日登校するだけで済む学校もありますので希望に応じて選択するようにしましょう。

単位を取得できない場合は3年以上かかる

通信制高校は決められた74単位を取得しない限り卒業ができないため、卒業までに4年、5年かかる人も珍しくありません。

高校は基本的には在籍期間の上限が設定されています。例えば全日制高校では6年、定時制高校では8年が上限となっており、それ以上長く在籍することはできません。

しかし通信制高校には仕事や子育て、介護に忙しかったり、病気を抱えながら通っている人も数多くいます。そういった方にとっては何年でも在籍でき、単位も引き継げる通信制高校は強い味方なのです。

公立通信制高校と私立通信制高校の卒業率を紹介

文部科学省の統計結果によると、公立通信制高校と私立通信制高校の卒業率は以下の通りです。

全日制高校 通信制高校
退学者数 中途退学率 卒業率 退学者数 中途退学率 卒業率
私立 12,123 1.2% 98.8% 5,447 4.8% 95.2%
公立 17,000 0.8% 99.2% 4,159 6.7% 93.3%

参考:「児童生徒の問題行動等生徒指導上の諸問題に関する調査

やはり、全日制高校では公立・私立ともにほぼ100%近い卒業率になっています。

一方、通信制高校では私立こそ95%以上の卒業率があるものの、公立では93%にとどまっています。

公立の通信制高校はなぜ卒業率が低いのか

卒業が1年遅れても学費の負担が少ないため

公立の通信制高校は就学支援金を受け取ると、実質タダで学べるところも少なくありません。

また、仮に4年間を超過してしまっても年間で数万円ほどの費用で済むので、つい「今年はやる気が起きなかったけど来年卒業すればいいや」と、卒業までの年月が長引いてしまう人が多いのです。

しかし、通信制高校を卒業した後に大学への進学、就職を希望している場合はあまりにも高校への在籍期間が長いと不利になることがあるので、公立の通信制高校に入学するなら3年での卒業を目指すべきでしょう。

サポートが手薄なため

公立通信制高校は私立通信制高校と比較すると、教師の数も少なく、サポート体制も手薄になりがちといわれています。しかし、公立通信制高校は基本的に家から通える範囲にあり、学校に足を運びやすいという長所もあります。

積極的に通学してわからないところを直接先生に質問するなどしていけば、しっかりと勉強することもできるでしょう。しかし、そもそも学校に行くのが苦手な人や、そういった積極性に自信のない人だと、卒業までに3年以上かかってしまうリスクが大きいといえます。

3年で卒業したいなら私立通信制高校

私立通信制高校は年間に数十万円かかることもめずらしくありませんが、公立と同様に就学支援金制度を活用することで費用を大幅に抑えることができます。

しかし私立通信制高校は公立通信制高校と比べ先生の数が多く、少人数orマンツーマンで勉強を教えてくれたり、カウンセラーが常駐しているなどサポート体制も充実しています。

そのため、自宅だと勉強をサボってしまいがちだったり、勉強が分からなくて進め方も分からない方でも卒業することができ、それが高い卒業率にも現れています。

また、私立通信制高校は学校法人だけではなく学習塾の会社が運営しているケースも多く、ノウハウを活かしたユニークな授業をしていることが特徴です。

大学受験に特化した通信制高校もあれば、勉強以外の美容師、調理師、声優、イラスト、ゲームなどのコースがある通信制高校も存在しています。

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通信制高校の卒業に4年かかるケースと対処法

転入・編入の時期が悪い時

たとえば全日制高校に1年間在籍していた場合、通信制高校には最低2年間在籍すれば卒業のための要件を満たします。同級生に遅れを取ることなく高校を卒業できるでしょう。

しかし例えば2年生の途中(単位を取得する前)に通信制高校に転入した場合は、単位がない状態での入学となるので学び直し+一から単位を取得することになります。

そうなると余程頑張らない限りは遅れを取り戻せませないので、3年目の卒業が間に合わず4年かかってしまうのです。

また、学校によっては単位がない場合は1年下の学年に入らなければいけないこともあります。

なるべく単位を取得してから転入・編入をする

対処法としては前の学校で単位を取得してから転入・編入しましょう。

単位さえあれば通信制高校では引き継ぎができるので、上手く行けば3年で卒業することができます。

学習が上手くいかない、モチベーションを保てない時

自宅学習は学校に通わずに済むのが大きなメリットですが、自分で内容を理解できなかったり、先生が周囲の人の目がないせいでモチベーションを保てないケースが起きやすいです。

そうなると当然ですが単位の取得も難しくなり、3年で卒業することができなくなります。

特に公立の通信制高校だと思うようなサポートが受けられなかったりして、卒業に4年以上かかってしまうことが多いです。

サポートに定評のある私立の通信制高校に入る

対処法としては学習のサポート体制が整っていたり、個人の学力に合わせて基礎から学び直せるカリキュラムが用意されている私立の通信制高校を選ぶのがおすすめです。

私立の通信制高校は先生が受け持つ生徒が1人~数人なので、公立の通信制高校や全日制高校と比べて手厚いサポートを受けられます。

いくつかの私立通信制高校の無料資料請求をして、比較検討した上で自分に合いそうな学校に問い合わせをしてみると良いでしょう。

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通信制高校の卒業に必要な年数まとめ

通信制高校も全日制高校同様に卒業に必要な年数は3年です。しかし全日制と違いその期間は登校し続ける必要がありません。在籍してさえいれば良いのです。

もちろん単位の取得は必要ですが、通信制高校は自分のペースで勉強を進めることができますし、私立であればサポートが充実しているので多くの方が3年で卒業できています。

最近ではeラーニングを実施している通信制高校も多く、学校に通わなくてもスカイプやチャットを経由して指導を受けることもできます。

もちろん1人での勉強に自信のない人は、スクーリングが週に数回ある通信制高校を選択するのも一つの手ですが、このように通信制高校は個人に合わせて柔軟に卒業資格を目指すことが可能です。

まずは無料の資料請求をするなどして比較検討してみてはいかがでしょうか。

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