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通信制高校ってどんなところ?

定時制高校とは?通信制高校との違い・どっちがいいかを仕組み・学費・卒業年数で比較

定時制高校とは?通信制高校との違い・どっちがいいかを仕組み・学費・卒業年数で比較

考え事

高校というと多くの人が全日制を思い浮かべますが、高卒資格を取る道はそれだけではありません。定時制高校と通信制高校という2つの学び方があり、どちらも卒業すれば全日制と同じ「高等学校卒業」の資格が得られます。

ただし2つは仕組みがかなり違い、「どちらも似たようなもの」と思って入学し、続かずに中退してしまう例も少なくありません。この記事では、定時制高校の仕組みを整理したうえで、通信制高校との違いと、どんな人にどちらが向いているかを解説します。

定時制高校とは?30秒でわかる基本

定時制高校とは、1日4時間程度の授業を決まった時間帯に受けて高卒資格を目指す高校です。かつては夜間のみでしたが、現在は午前・午後・夜間から選べる「多部制」の学校が増えています。

  • 授業は毎日ある(時間帯を選べる)が、1日の授業時間が短い
  • 卒業までは3~4年(3年で卒業できる仕組みを持つ学校が主流に)
  • 働きながら通う人、自分のペースで通いたい人、不登校からの再スタート組など生徒層は多様

授業時間帯:夜間だけではない

伝統的な夜間定時制(17時~21時ごろ)に加え、午前部・午後部・夜間部から選べる三部制の学校が都市部を中心に増えています。「定時制=夜の学校」というイメージは半分過去のものです。全日制高校に併設されている学校が多く、昼間の生徒が下校したあとの校舎で授業が行われます。

卒業までの年数:3年か4年か

定時制は1日の授業時間が短いため、従来は卒業まで4年が基本でした。現在は、通信制課程の科目併修や三部制の複数部履修によって3年で卒業できる学校が多数あります。3年卒業を希望する場合は、入学前に「三修制(3年卒業)の仕組みがあるか」を必ず確認してください。

入試と学費

定時制の入試は国語・数学・英語などの学力検査と面接が中心ですが、全日制より選考は柔軟な傾向です。新学期は4月で、転入・編入は学期の区切りに行われるのが一般的です。

学費は公立定時制なら初年度7万円程度と安く、就学支援金(2026年4月から所得制限なし)で授業料は実質無償になります。私立の定時制は50万円以上かかることもあります。

定時制に通っているのはどんな人?

  • 働きながら高卒資格を取りたい人(社会人・フリーター)
  • 全日制のペースが合わず、短い授業時間で学び直したい人
  • 不登校や高校中退からの再スタート組
  • 昼間にやりたい活動がある人

年齢層は10代から社会人まで幅広く、「同級生=同い年」ではないのが定時制の特徴です。

定時制高校と通信制高校の違い【比較表】

項目 定時制高校 通信制高校
通学 毎日(時間帯を選択) 年数日~週5日(コースで選択)
学習スタイル 教室での一斉授業 自宅学習+レポート提出が中心
授業時間 平日夕方など決まった時間に1日4時間程度 いつ勉強するかは自分で決める
卒業年数 3~4年 最短3年
入試 学力検査+面接 書類選考・作文・面接が中心
入学時期 4月(転入・編入は学期の区切り) 4月・10月(転入・編入は随時)
初年度の学費目安 公立7万円程度/私立50万円~ 公立5万円程度/私立25万円~
生活リズム 授業が毎日あるため作りやすい 自己管理が必要
向く人 毎日の登校で生活リズムを保ちたい人 時間・場所の自由度を最優先したい人

最も大きな違いは授業のやり方です。定時制は校舎に通って全日制と同等の授業を受けるのに対し、通信制は自宅でレポートを書き、年数日から週数回のスクーリング(登校日)で面接指導を受けます。

毎日通う枠組みがあったほうが頑張れるなら定時制、通学そのものの負担を減らしたいなら通信制が基本の使い分けです。

定時制高校が向いている人

勉強が苦手で、人と接することは苦痛ではない人

「勉強はあまり好きではない」「どちらかというと苦手」という意識が強く、なおかつ「学校の人間関係は苦痛ではない」というタイプなら定時制高校が向いています。

定時制高校は基本的に月曜日から金曜日まで授業があり、毎日学校に通います。逆に言えば、学校に通いさえすれば、嫌でも勉強する時間を確保できるということです。「自宅にいるとついダラダラしてしまい勉強ができない」という悩みがある人には最適です。

授業の進度は働きながら学ぶ人に合わせて全日制よりゆるやかなので、これまで勉強を苦手に感じていた人でもついていきやすく、分からないところは先生やクラスメイトに直接聞けます。

人間関係が原因で全日制をやめた人には向かない

定時制高校は全日制と同じように毎日クラスメイトと顔を合わせます。同じ年齢だけでなく多様な人と出会える一方で、人間関係で悩むリスクもあります。人間関係が原因で不登校になり、全日制高校をやめた経験があるなら、定時制は向いているとは言えないかもしれません。その場合は通信制高校のほうが合っている可能性が高いです。

通信制高校が向いている人

1人でもコツコツ勉強できる人

通信制高校は自宅学習が基本で、スクーリングと呼ばれる登校日はコースによって週1回から年数日まで選べます。いじめや面倒な人間関係が発生するリスクはほとんどありません。

ただし単位認定テストに合格して単位を積み上げないと、いつまでたっても卒業できません。通学しなくても自分で学習を進められる人に向いています。先生や周囲の目がないとサボりがちな人は、登校日数の多いコースを選ぶか、サポート校を併用したほうが卒業しやすいでしょう。

いじめなどで不登校になった人

いじめを受けて学校をやめてしまったものの「本当はもっと勉強したかった」と思っている人は多いです。通信制高校は登校日数が少なく、人と関わる機会を自分で調整できるので、いじめ自体が起きにくい環境です。

高校卒業資格を取得すれば大学進学への道も開けますし、通信制高校は全日制での在籍期間や修得した単位を引き継げます。転入なら同級生と同じ時期に卒業することも可能です。

「定時制はやめとけ」と言われる理由と実際

検索すると「やめとけ」という言葉も目にしますが、理由の大半は「イメージ」と「学校差」です。生徒層が多様であること、授業進度がゆっくりなこと(大学進学には上積みが必要)、4年かかる場合があることが主な指摘ですが、いずれも学校選びと本人の目的次第です。通信制についても同じ言葉が見られますが、卒業後の進路は年々改善しています。

よくある質問

Q. 定時制高校の卒業も「高卒」ですか?
A. はい。全日制・通信制と同じ高等学校卒業資格です。

Q. 定時制から大学に進学できますか?
A. できます。ただし授業だけでは受験対策として不足しがちなので、独学や塾での上積みが前提になります。

Q. 定時制と通信制で迷っています。
A. 「毎日決まった時間に通えるか」で判断するのが実用的です。通えるなら定時制、体調や活動の都合で難しければ通信制が向きます。両方の学校見学をおすすめします。

Q. 定時制から通信制に途中で変えられますか?
A. 変えられます。通信制高校は転入を随時受け入れており、定時制で修得した単位と在籍期間は引き継げます。

定時制と通信制はどっちがいいかまとめ

  • 定時制は1日4時間程度・時間帯選択制で高卒資格を目指せる高校。夜間だけではない
  • 三修制なら3年卒業も可能。学費は公立なら年数万円程度で就学支援金の対象
  • 毎日通う枠組みがあったほうが頑張れるなら定時制、通学の負担を減らしたいなら通信制
  • 人間関係が理由で全日制をやめた人は、通信制のほうが合う可能性が高い

全日制高校をやめたとしても、高校卒業資格を取得するための道はひとつではありません。自分がどちらに向いているかを見極めたうえで、気になる学校の資料を取り寄せて比べてみてください。

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