定時制と通信制高校ならどっちがいい?違いや選び方を紹介

考え事

定時制高校と通信制高校の違いとは?

高校というと多くの人がまず全日制高校を思い浮かべるでしょう。確かに全日制高校の在校生・卒業生が大多数かもしれませんが、定時制高校、通信制高校という学び方もあります。

定時制高校と通信制高校の違い

定時制高校と通信制高校はそれぞれに特色がありますが、最も大きな違いは授業のやり方や内容、入学方法でしょう。

定時制高校の授業は実際に校舎へ通学(スクーリング)をして、全日制高校と同等の授業を行うところが多いです。

一方で通信制高校は通学はせず通信教育で、授業もパソコンやスマホで調べながらレポートを書いていく形式になります。

授業時間も定時制は夜間に行われることが多いですが、通信制の場合は自宅で朝にやってもいいですし、朝は働いている人は昼や夜にやっていいので自由です。

いずれも高卒の資格を取得できることには変わりはありませんが、人によって向き・不向きがかなり大きいです。

どちらも大差ないと勘違いして入学してしまい、勉強を続けるのが難しくなって中退したという例も少なからずあります。

まずは、自分がどちらに向いているのかしっかりと見極めるようにしなければいけません。

定時制高校の特徴・メリット

定時制高校の最大の特徴は、夜間などの時間帯に授業を受けることができるという点です。全日制の高校によって運営され、昼間の生徒が下校した後に授業が行われるというのが一般的です。

授業は平日の夕方から1日4時間程度行われます。卒業するには74単位以上を取得しなければならず、最短コースとされる3年以上在籍する人も少なくありません。

そして定時制高校は昼間は働いて夜に通学するという生活も可能です。実際、「高校に通い直したい」という目的の下、そのように過ごしている人が大半です。

定時制高校にも入学試験はあり、国語、英語、数学などの学科試験と面接などが行われます。新学期は4月で、転入や編入は基本的には学年末や年度末になるでしょう。

初年度に必要な費用は公立なら7万円ほどですが、私立では50万円以上かかるということもあり安いとは言えません。

また、全日制高校同様に教師による一斉授業が基本です。個別授業や専門分野をさらに深く勉強するようなことはできません。

通信制高校の特徴・メリット

通信制高校とは通信教育をメインとしている高校のことです。生徒は学校から送られてくる課題を提出し、教師がそれを添削して送り返すという勉強スタイルです。

最近ではインターネットを活用したシステムを採用している学校がほとんどです。郵送でのやりとりではなくなった分、タイムラグのない学習ができるようになりました。

卒業するにはレポート、単位認定テスト、スクーリングによる面接指導などをパスしなければいけません。

通信制高校の魅力は、自分の好きな時に勉強できるということでしょう。年5日程度の登校、月2回程度の一斉動画授業などがある場合もありますが、基本的に何曜日に何時間勉強するかは自分の計画次第です。

インターネットで視聴できる1コマ45~60分程度の授業が用意されていたとしても、それをいつ閲覧するか自分で決めることができるのです。

マイペースで学習できますし生徒同士の人間関係でわずらわしい思いをする心配はないと言って良いでしょう。

入学試験は書類選考、作文、面接などになります。新学期は基本的に4月または10月ですが、通年入学可能な通信制高校もあります。また、転入・編入は随時受け付けています。

初年度に必要な学費は公立で5万円、私立で25万円からと、全日制高校、定時制高校と比較して最もリーズナブルなのが通信制高校の大きな特徴です。

さらに、通信制高校なら基本的にすべて個別授業と言えますし、専門分野の勉強を進めることもできます。

学問だけではなく、芸能、アート、美容関係の授業を受けられる通信制高校もあります。年々増加傾向にある通信制高校ですが、学校によってさまざまな特色があり、生徒一人一人に寄り添ったサポートをしてくれることが好評です。

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こちらが定時制高校と通信制高校の主な違いとメリットの比較です。以下では。どんな人に定時制高校がおすすめで、どんな人に通信制高校がおすすめなのかを紹介していきます。

勉強が苦手で人と接するのが苦痛じゃないなら定時制高校がおすすめ

定時制高校は勉強する環境が整っている

「勉強はあまり好きではない」「勉強はどちらかというと苦手」という意識が強く、なおかつ「学校の人間関係は苦痛ではない」というタイプなら定時制高校がおすすめです。

定時制高校は基本的に月曜日から金曜日まで授業があり、毎日学校に通わなくてはいけません。逆に言えば、学校に通いさえすれば、嫌でも勉強する時間を確保できるということです。

「自宅にいるとついダラダラしてしまい勉強ができない」、という悩みを抱えている人には最適です。

卒業のためにはきちんと毎日出席しているのはもちろん、定期テストで合格点を取る必要があります。

分からないところは先生やクラスメイトに質問するなど、行動力も求められます。ただ、定時制高校は基本的に4年制なので、働きながら学ぶ人も無理なく学習を続けることが可能です。

もちろん学校によっては3年で卒業することも可能ですが、その場合は履修科目を多くしてハイペースで単位を習得するカリキュラムを組まなければいけません。

人間関係が原因で全日制を中退した人には向かない

定時制高校は全日制高校が夜間になったイメージですが、働きながら勉強することもできるように授業の進度は全日制よりもゆるやかです。

これまで、勉強を苦手に感じていた人も授業についていくことができるかもしれませんし、全日制高校のように同じ年齢のクラスメイトだけではなく、多種多様な人と出会う機会もあります。

しかし、それは人間関係で悩むリスクもあるということです。もし人間関係が原因で不登校になり、全日制高校をやめた経験があるなら定時制高校は向いているとは言えないかもしれません。

人間関係やいじめに関する悩みがある場合、通信制高校の方が向いている可能性が高いです。

人間関係を気にせず勉強するなら通信制高校がおすすめ

1人でも勉強できる人なら通信制が最適

通信制高校は基本的に通学はせず、インターネットなどを介して教師とやりとりして課題を提出する通信教育が基本です。

スクーリングと呼ばれる登校日もありますが、コースに応じて週に1回~年に数日ほどなので、いじめや面倒な人間関係が発生するリスクはほとんどありません。

しかし通信制高校にも単位認定試験があり、卒業するには単位を取得する必要があります。単位を取得しない限りはいつまでたっても卒業することができないのです。

そのため、通学しなくても自分でコツコツ学習を進めることができる人に向いていると言えるでしょう。

先生や周囲の目がないとサボりがちな人はスクーリングの日数を設けたり、サポート校にも入学した方が卒業しやすいでしょう。

いじめ等で不登校になった人にもおすすめ

いじめというのはいじめる側に100%原因があります。いじめを受けて学校をやめてしまったものの、「本当はもっと勉強したかった」と思っている人は多いです。

しかし、いじめた側が平気な顔で学校に通っているのでそれに対して腹が立つのも当然です。

そんな方は気持ちを切り替えて通信制高校で勉強を再開してみてはいかがでしょうか。通信制高校は前述した通り登校日数が少ないので、人と関わる機会がほとんどないのでいじめ自体が起きにくいです。

高校卒業資格を取得すれば大学進学への道も開けますし、通信制高校は全日制高校での在籍期間や単位を引き継げます。

定時制高校と通信制高校はどっちがいいまとめ

全日制高校をやめたとしても高校卒業資格を取得するための道はひとつではありません。

特に通信制高校は全日制や定時制高校と違って「学校」という空間が苦手だった人でも、卒業しやすいのがメリットです。

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