通信制高校の歴史はおよそ70年!数多くの生徒の学習をサポート

通信制高校の歴史はいつ始まったのか?

通信制高校は現在でこそ全日制高校などとならぶ高等学校の一形態として認知されていますが、そもそも、どのような理由で創設されたのでしょうか?

通信制高校は1948年にスタート

通信制高校の歴史を紐解くと、1948年に学校教育法が制定された時に定時制高校とともに誕生したことがわかります。その歴史は70年にも及び、これまで数多くの生徒が学んできました。

定時制高校が「中学校を卒業して勤務に従事するなど様々な理由で全日制の高校に進めない青少年に対して高校教育を受ける機会を与える」ことを目的としている一方、通信制高校では「全日制・定時制の高校に通学することができない青少年に対して、通信の方法により高校教育を受ける機会を与える」ために設立されたのです。

通信制高校では高卒資格を取得できなかった

第二次世界大戦後すぐに設立された通信制高校ですが、かつては高等学校卒業資格を取得することができませんでした。通信制高校は高校過程に設けられている教科・科目の一部を「通信による教育」で学習できるようにすることだけが目的とされていたのです。

しかし、1955年にようやく通信制高校でも高卒資格を得ることができるようになりました。そして、1961年の「昭和36年10月31日法律第166号」という、学校教育法等の一部改正を行った法律によって現在の通信制高校の基礎が完成したのです。

通信制高校の歴史は1961年が転換点

通信制高校の歴史は1961年にひとつのターニングポイントを迎えます。同年の法律改正によって、ようやく現在の通信制高校の基礎ができたといってよいでしょう。

通信制高校は最初は4年制だった

1961年当時は通信制高校の修業年限は4年以上とされていました。働きながら勉強をする人も多い通信制高校は、現在でも3年で卒業するのはけっして簡単なことではありません。4年制というのは、合理的ともいえるでしょう。

4年制通信制高校のデメリット

しかし、通信制高校が4年制では、同級生と同じタイミングで大学を受験することができませんでした。もしそう希望するならば大学入学資格検定、いわゆる大検を合格しなければいけなかったのです。

また、たとえ大検の必要科目に合格したとしても、それが通信制高校の単位になることはありませんでした。そのため、通信制高校を中退して大学受験に備える人もいました。

そうなると、もし大学に合格できなかったり、卒業できなかった場合、最終学歴は中卒ということになってしまいます。4年制通信制高校にはこのようなリスクもあったのです。

1988年に3年制になった通信制高校

しかし、通信制高校は1988年には3年制になり、4年制ゆえのデメリットはなくなりました。大検で一部科目に合格した場合、通信制高校の卒業所要単位として認定することもできるようになったのです。

いずれにせよ、通信制高校でも全日制高校同様に、中学を卒業した3年後に高卒資格を取得することが可能になったことの意義は大きいといえるでしょう。何らかの事情で全日制高校に通わなかったとしても、努力次第では同級生に遅れをとる心配がないのは心強いものです。高校卒業後、就職するにせよ、大学、大学院と進学するにせよそれはけっしてデメリットになることはありません。

最新の通信制高校に関する制度改正

情報化社会の進展に伴い、2003年にまた通信制高校に関する新たな制度改正が行われました。これによって、インターネットなどの多様なメディアを利用して指導を行った場合、卒業のために必須とされてきた面接指導や特別活動の時間数を一部免除できるようになったのです。

eラーニングを取り入れる通信制高校も増えているなか、時勢に叶う制度改正ともいえます。これまで以上に面接指導や特別活動のために通学しなければいけない時間が削減できることは「とにかく自分のペースで学習したい」「人間関係にわずらわされずに勉強に集中したい」といった理由で通信制高校を選択した人にとっても朗報といえるのではないでしょうか。

通信制高校の歴史から「今」を探る

通信制高校の歴史を調べると、たえず時代のニーズに応えて姿を変えてきたことがわかります。そんな通信制高校は、現在はどのような学びの場になっているのでしょうか。

多様化する通信制高校の生徒

かつての通信制高校は中学を卒業してすぐに働く勤労青少年の入学者が大半でした。しかし、近年では全日制高校から転入・編入する生徒、過去に高校に進学する機会がなかったシニアなど、さまざまな動機、学習歴を持つ方が増えています。

学業不振、不登校、発達障害などさまざまな悩みを抱える人が多く、サポート体制が整っているのも通信制高校の特長です。一方、スポーツや芸能活動などと学業を両立させたいという理由で通信制高校を選択する生徒も少なくありません。

増加し続ける通信制高校

1990年初頭には全国に100校もなかった通信制高校ですが、現在ではおよそ250校にまで増えています。通信制高校には公立と私立の2種類がありますが、増加しているのはほとんどが私立です。

学費だけを比較すると、やはり私立はどうしても公立よりもやや高めではあります。しかし、1人1人の生徒に対するきめ細やかなフォロー体制を希望しているならば、私立を選択するのが正解といえるでしょう。

また、私立の通信制高校ならば本校は東京でも地方にも分校を構えているというケースもあります。「週に1回ぐらいは登校したい」と考えている人でも無理なく通うことができるのではないでしょうか。

通信制高校のネットを活用した情報発信

かつて、通信制高校についての情報を集めるには、パンフレットを郵送してもらうか、オープンキャンパスに参加するといったことをしなければいけませんでした。

しかし、最近ではインターネットを介して情報発信している通信制高校がほとんどです。最新情報をスマホなどで気軽にチェックすることもでき、入学を希望している人にとってはとても便利な時代になったといえるでしょう。公式サイトはもちろん、SNSの公式アカウントを開設している通信制高校もあり、学園の雰囲気などを伺い知ることもできます。まずは、気になる通信制高校を何校か比較検討してみてはいかがでしょうか。

通信制高校を卒業するまでの流れ

70年の歴史を持ち、今なお進化を続けている通信制高校。しかし、卒業するためには地道な勉強を続けなくてはいけないのは、今も昔も変わらない点といえます。通信制高校を卒業するまでの流れを見てみましょう。

通信制高校の卒業要件

通信制高校を卒業するには「必履修科目を含む74単位以上の単位取得」「3年以上の在籍期間」「30単位時間以上の特別活動」が必須とされています。

全日制高校や定時制高校のように登校する必要こそありませんが、しっかりと単位を取得しないと卒業できません。また、特別活動とはスクーリングと呼ばれる面接指導などのことで、通信制高校といってもまったく学校に足を運ばずにすむというわけではないのです。

ただし、最近ではインターネットによる授業などを特別活動の時間に代替することも可能になっています。学校によって特別時間の扱いについてはかなり違いがあるので、気になる人は問い合わせてみてはいかがでしょうか。

また、全日制高校や定時制高校に在籍していた人は、在籍期間や在籍中に取得した単位もカウントされます。英検などの各種検定が単位として認められる場合もあるので、そういったものを持っている人は必ず学校に相談するようにしてください。

通信制高校で単位を取得するには

通信制高校を卒業するには、74単位を取得することがメインとなるといってよいでしょう。なかでも中心となるのが、レポート提出です。最近ではインターネットで映像授業を配信している通信制高校も少なくありませんが、まずはそういったものを利用して各単元に関する理解を深めましょう。一通り学習が終わったらレポートにまとめて提出します。レポートはテストでないので、教科書なども参考にしながらじっくりと作成することができます。

レポートの提出も昔は郵送でしたが、この頃ではメールなどが一般的です。すぐに添削して戻してくれる教師も多く、タイムラグを感じることなく勉強を進めることができるでしょう。

また、どの通信制高校でも多かれ少なかれスクーリングの機会が設けられています。毎日の自宅学習では行えない実験、実技などに取り組むことができるでしょう。また、教師に直接質問をすることもできるので、ぜひ活用したいところです。

そして、通信制高校でもテストがあり、これにパスしないと単位をもらうことはできません。しかし、全日制高校のように学期ごとに中間・期末テストがあるわけではなく、年に1回程度というのが一般的です。定期テストに追われる生活をしたくない人にとっても通信制高校は理想的な環境といえるのではないでしょうか。

通信制高校の歴史と今、そして未来!

通信制高校は長年にわたって、さまざまな事情の生徒に学びの場を提供してきました。まだ日本が貧しかった時代には、数多くの勤労青少年の学習意欲を支えてきたといってよいでしょう。

また、近年の価値観の多様化に伴い、通信制高校を必要とする生徒はますます増えているといっても過言ではありません。不登校、発達障害といった悩みがある人はもちろん、スポーツや芸能などの道を志している人にとっても通信制高校は大いに役立つものです。

ただし、一口に通信制高校といってもその特色はさまざまです。できるだけ自宅学習をしたい人でも、毎日でも通学したい人でも、それぞれのニーズにマッチする通信制高校は必ずあります。まずは、自分がどのようなスタイルで学びたいのか考えを整理してから、学校を選択してみてはいかがでしょうか。

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