不登校には7種類ある!それぞれの正しい対処法を紹介

不登校の種類

誰でも「学校に行きたくない」という時がありますが、そこから実際に不登校になってしまう子どもは多いです

不登校とは、病気や経済的な理由以外で年間30日以上欠席している状態のことです。当記事ではそんな不登校のタイプを7種類に分けて紹介しつつ、適切な対応方法も解説します。

不登校には大きく分けて7種類ある

  1. 学校生活の影響によるもの
  2. 情緒混乱型によるもの
  3. あそび・非行によるもの
  4. 無気力型によるもの
  5. 不安やストレスの神経症型によるもの
  6. 発達障害や学習障害によるもの
  7. 上記の混合型

不登校の種類はおおよそ上記の7種類に分類することができます。

これは文部科学省の不登校の実態調査でも使われている分類で、先生などが不登校の生徒指導する際の対処法の指標にもなります。

もちろん当てはまらない子どもの少数ながらいますので、参考程度にするのが良いと思います。以下にそれぞれ詳しく解説していきます。

学校生活の影響による不登校

これは学校でのいじめや学習不振、先生との相性が悪いといった学校生活の影響で登校ができなくなるパターンです。

いじめが解消されたり、クラスや担任が変わることで環境が変わると、別人のように登校できるケースが多いです。

一番手っ取り早いのは転校、通信制などへの転入ですが難しい人が多いでしょう。

長期化すると後述する「情緒混乱型」に発展する可能性も高く、親や担任がよく支えていく必要があります。

情緒混乱型による不登校

情緒混乱型は真面目な子、優しい子、がんばり屋な子に多い不登校のパターンです。

不登校になる前は模範的な生活を送り、勉強もスポーツも頑張っていることが多いです。親の期待にも応えようとしてくれます。

しかしその反動で気分の落ち込みや混乱が強く、真面目な分学校にいけない自分への自己嫌悪や罪悪感も強いです。

前述したいじめによる不登校からここに繋がるケースもあり、回復するのがなかなか難しい不登校のパターンとなっています。

解決方法

無理をさせても状況が悪化しますし、かといって噛むのをやめれば見捨てられたと思ってますます症状が悪化することもあり厄介です。

これまでの頑張りを認め自己肯定感をあげつつ、子どもの意思を尊重して今後の目標や進め方を考えていくと良いでしょう。

あそび・非行型による不登校

中高生になった子どもに多く見られる不登校で、文字通り遊んだり非行グループに入った結果、不登校になるパターンです。

無断欠席や遅刻、総体を繰り返した末に学校に行かなくなるのが特徴で、上記の不登校と違い見守るのでなく叱責が必要になります。

長期化すると非行グループからより悪質な犯罪・反社会的なグループに足を踏み入れてしまうケースもあり、犯罪に関わってしまうこともあります。

しかし年代的に非行グループの影響を受けやすく、親や先生だけでは抜け出させるのは難しいです。

解決方法

遊びたいから学校をサボるだけなら親が叱責をする、先生から怒ってもらうなどすることで解決する可能性があります。

しかし非行グループに入ってしまうと親の力だけで対応するのは非常に困難です。

学校やできればその他の関係機関、警察等の力を借りなければ回復できないこともあります。

無気力による不登校

前述した情緒混乱型と違い、不登校への罪悪感がなく、学校に行く前の体調不良などもないのが特徴な不登校です。

文部科学省の調査によれば、非行から不登校になる生徒が減っている一方で、増加傾向があるのが無気力なのだそうです。

注意を受ければ登校するものの、先生やクラスメイトの些細な一言からやる気を消失してしまうことも多々あります。

そして登校と欠席を繰り返しているうちに年間の欠席日数が30日を越えてしまい、不登校や高校だと留年になってしまうことが多いです。

解決方法

やる気を喪失させている原因の特定が難しく、解決までに長い時間を要してしまうパターンが多いです。

特に進行期(悪化する段階)になると生活リズムが乱れ、より学校に行かなくなってしまいます。家族との会話も減り、学校のことを話すと途端に不機嫌になる子どももいます。

長期化しやすいので見捨てたくなる親もいます。ただ、家族が根気よく支え相談に乗ってあげたり、先生やカウンセラーの助けを借りることで回復することもあります。

解決すると自分から登校するようになったり、勉強をするようになるのも特徴です。

不安やストレスによる神経型の不登校

登校する時間になると頭痛、吐き気などの体調不良が出たり、漠然とした不安感から学校に行きたくなく、不登校になるパターンです。

神経症や学校生活の影響が隠れている場合もあれば、家庭の問題がある場合もあり原因が非常に幅広いのが特徴です。主な原因は以下の通りです。

  1. 母子分離による不安
    親子が離れることに強い不安を感じるパターンで、子ども以上に親側が子供と離れることに不安を感じていて、それが子どもに伝播しているケースが多いです。
  2. 甘やかされによる不安
    幼い頃から甘やかされた子どもに多いパターンです。我慢や自分の意思を伝えることができず、クラスに馴染めないで不登校に繋がります。
  3. 漠然とした不安
    漠然とした不安から心身の不調となるパターンです。子どもも親も原因が分からないため思うように解決できず長期化しやすいです。
  4. 生活基盤による不安
    両親が不仲、家庭環境が急激に変化して不安を感じるパターンです。できるだけ家庭環境を安定させル、もしくは早めに関係機関に相談しなければ深刻化しやすいです。

上記以外に精神病の初期症状であったり、自傷行為などが伴う場合もあるようです。

解決方法

不安でストレスを感じた結果から体調不良が出ていることが多いので、まずは子どもと話し合ったりして不安感を和らげてあげることが大切です。

母子分離や甘やかされからきている症状の場合、自分の中の葛藤を上手く処理できていなかったり、自我の確率が不十分であるケースがあります。先生や専門機関に粗相談の上、少しづつ距離を置いて自立を促したりすると良いでしょう。

また、精神疾病の初期症状である可能性もあるので、疑わしい場合は早めに信頼できる医療機関へ受診すると良いでしょう。

本人が外出を拒否する場合は親だけでも医療機関や専門機関に相談したほうが良いです。

発達障害・学習障害による不登校

発達障害や学習障害も不登校の大きな原因のひとつです。クラスメイトと上手くコミュニケーションが取れなかたり、極端に苦手な教科があるため学校に抵抗感を覚えることが多いです。

また、注意欠如多動性障害(ADHD)が関係しているパターンも多いです。アスペルガー症候群の場合、学力が高いことも多く難関校に進学する子どももいます。

しかし、こだわりが強かったりコミュニケーションが独特だったりするために集団生活になじめないことが多いです。

解決方法

子ども自身が悩んでいることが多いので、まずは「一緒に解決していこう」と歩み寄るのが大切です。

無理に登校させると悪化することがあるので登校を強制したり、他の人はできるのにと比較することは避けましょう。

家にいる間は家事を手伝わせるなど、自信をつけてあげる事が大切です。得意な学習、一面などがあるようでしたら褒めて積極的に伸ばしてあげると良いでしょう。

また、大人数の教室などに抵抗感を覚えていることもあるので、その場合は保健室や別室での登校などができないか、学校に確認してみることをおすすめします。

補足:不登校の場合は通信制の学校に通わせるのも手

不登校を解決するには、さまざまなアプローチがありますがいずれも絶対に成功する保障はありません。子どもによって症状も解決方法も様々だからです。

それならいっそのこと、不登校のままでも高等学校卒業資格などを取得できる通信制の学校に通うのも手です。全日制と資格に一切の差はないので、大学にも問題なく進学できます。

不登校から無理をさせたばっかりに、高校卒業後に数年間も引きこもりになってしまい、人生を棒に振ってしまう例も少なくありません。未来ある進路を切り開く場合は通信制高校という道もおすすめです。

通信制高校の特徴・メリット

登校日が週1~年に数回しかない

通信制高校の最大のメリットは登校日(スクーリング)がコースに応じて週に1回、場合によっては年に数回で済む点でしょう。

不登校になった学生の多くが通信制高校を目指すのは、この登校日数が少なくて済むメリットが絶大だからです。

不登校の理由は様々ですが、その多くが登校に関係しています。しかし通信制高校なら自宅学習で高校卒業資格を得られますので、不登校でも将来への影響を最小限にすることができます。

もちろん、途中で通学回数を増やしたい、となった場合はスクーリング日数を増やすことが可能です。

授業じゃなくレポート提出で単位が取得できる

通信制高校では自宅学習を中心として、高校課程の学科74単位を取得することで高等学校卒業資格を取得できるようになっています。

1科目につき年に5~6回のレポートを提出しれ単位を取得するシステムです。

通信制高校も全日制高校同様に3年で卒業することができます。3年で卒業したいならば、1年に25単位は取得しなければいけない計算です。少なくとも毎週1本はレポートが提出できるように、コツコツ勉強を続けるようにしましょう。

自宅学習が不安ならサポート校がおすすめ

自学自主を中心とする通信制高校なだけに「1人で勉強を続けられるか心配」という人もいるでしょう。もし、不安に思うならサポート校を利用するという方法もあります。

サポート校とは通信制高校の補習塾のようなものです。毎日登校できて、マンツーマン指導を受けられるようになっている学校もあります。学費は通信制高校、サポート校と二重にかかってしまいますが、全日制高校と進学塾に通うよりはリーズナブルです。

いつでも入学・編入ができる

ほとんどの通信制高校は随時入学を受け付けています。通信制高校にも簡単な筆記テストと面接による入学試験はありますが難易度は高くありません。

落とすためでなく現状を把握し、受け入れるためのテストともいわれているので、ぜひチャレンジしてみてはいかがでしょうか。

また、転入前に全日制高校に出席した日があるなら、無駄にならずカウントされます。

もし同級生と同じタイミングで卒業したいと子どもが考えているのなら、早めに通信制高校に編入するのも賢い方法といえるでしょう。

専門分野も勉強できる

通信制高校は高校課程の他に、さまざまな専門分野の勉強もできることも特徴のひとつです。たとえば、ヒューマンキャンパス専門学校では美容、ITなど40分野以上を学ぶことができ、100以上の職種を目指すことができます。

無気力に苛まれている人でも、美容師、ネイリスト、漫画家、声優など具体的な目標を持つことで、やる気を取り戻せることもあるでしょう。美容師、調理師などの国家資格取得のためのコースもあります。高等学校卒業資格と国家資格の同時取得を目標にできるのも通信制高校ならではといえます。

不登校の種類まとめ

不登校の原因にはさまざまなものがあります。精神的な部分が原因なら親が寄り添ったり、専門機関に頼るのが大切ですし、神経症や発達障害によって引き起こされているなら医療機関に相談することも大事です。

もちろん学校の先生に相談するのも手ですが、最近の高校生の人間関係はSNSの台頭などにより非常に複雑化しています。先生やスクールカウンセラーの手に負えない事例も少なくありませんし、無気力による不登校だとこれという解決方法がなく長期化しやすいです。

どんな種類の不登校でも、いっそ不登校のまま進める道に切り替えるのは一つの手でしょう。高等学校卒業資格さえ取得すれば大学に進学することは可能です。

そのための第一歩として、まずは通信制高校の資料請求をしてみてはいかがでしょうか。資料請求は完全無料ですので、いくつかの学校のを取り寄せてみて比較検討することをおすすめします。

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