通信制高校はメリットよりデメリットが多い?徹底解説します

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通信制高校のメリットとは

通信制高校は全日制高校、定時制高校とならぶ高等学校のひとつのあり方です。通信制高校ならではのメリットとしては次のようなものがあります。

自分のペースで学べる

通信制高校に通う最大のメリットは「自分のペースで勉強できる」という点です。通学時間や無駄なことに時間を割かずに済むので、自分の時間をしっかりと確保することができます。

また、朝起きるのが苦手、朝に勉強をしても頭が回らない、夜のほうが勉強できるといった悩みを抱えている方も多いかと思います。

しかし通信制高校は次項で説明する通り多くは毎日の登校を必須としていません。つまり、全日制高校のように朝から勉強せず、お昼や夜など自分の好きなタイミングで勉強をすることが可能です。

最近は授業をインターネットを介したeラーニング等で行う通信制高校も増えているので、朝昼晩の好きな時に映像を見れば良いというシステムになっている学校も少なくありません。

レポート提出も以前は郵送でしたが、現在はネットで簡単に送信できるようになっています。

そしてレポート提出やテストをクリアすれば晴れて単位を習得できます。卒業までには74単位が必要ですが、しっかり勉強をすれば3年間で卒業することが可能です。

もちろん卒業すれば高校卒業資格を取得できるので、就職や大学進学という道も開けてくるでしょう。

通学日数が少ないので気軽

通信制高校は文字通り基本的に通信教育を行っていくことになりますので、通学をすることがほとんどありません。

もちろん学校やコース次第ではスクーリング(通学)のある学校もありますが、頻度は週1~2回、年に数回など全日制高校と比べるとかなり少ないです。

そのため、何らかの事情で不登校になってしまった方や、体力・精神的に週5で全日制に通うのが難しい方には最適の学校となっています。

全国どこからでも入学可能

通信制高校には狭域通信制高校と広域通信制高校があります。狭域通信制高校は学校所在地とその隣の1都道府県に住む生徒しか受け入れていません。

一方、広域通信制高校ならば日本全国どこからでも入学することが可能です。

基本的には公立は狭域通信制高校、私立は広域通信制高校と考えて間違いないでしょう。全国各地の学校から選べるとなれば選択肢も広がります。

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なぜ全国どこからでも入学できるのか

広域通信制高校の中には「キャンパス」と呼ばれる学習センターやサポート校を日本全国に設置しているところもあります。

例えば本校は東京にあっても、静岡県に学習センターやサポート校がある場合、静岡県からでも入学することができるのです。

スクーリングは各地にある最寄りの学習センターやサポート校を利用したり、あるいは年に1回だけ数日の宿泊で本校に行くことになります。

スクーリングがないコースであれば自宅学習のみとなります。ただ通信制高校に通っていた筆者の経験上、自宅学習が煮詰まった時などに利用できるキャンパスが近くにあるというのは心強いです。

広域通信制高校であれば、本校は遠いけど魅力的なメリットがある高校に入学することができます。

秋入学や即時転入もOK!

通信制高校の多くは4月の春入学だけではなく、10月スタートの秋入学コースを設けています。さらに入学式がなくても構わないならば、随時入学OKというところも少なくありません。

学年制の全日制高校や定時制高校では、中途半端な時期に入学や転入をするとひとつ下の学年に編入しなければいけないこともあります。

しかし、通信制高校は学年という概念がない単位制です。つまりいつ転入しても同級生に遅れることなく高校を卒業することも可能なのです。

通信制高校は学費が安い

通信制高校は全日制の高校よりも学費が安いというのも大きなメリットです。公立の通信制高校なら3年間で10万円かからないこともあります。

私立の通信制高校の場合、公立の通信制高校より学費は高くなりますが、全日制と違い高価な制服代や半ば強制の部活にかかるユニフォーム代、靴代、道具代などが一切かかりません。

運動系の部活だと道具だけで数十万かかるケースも珍しくないので、余計な費用が浮くのは大きなメリットと言えるでしょう。

就学支援金制度を使えば学費はさらに安くなる

さらに、令和2年4月より通信制高校でも全日制高校や定時制高校同様に高等学校就学支援金を活用できるように法律が改正されました。

世帯収入によっては、ほとんど自己負担なく勉強を続けることができるでしょう。具体的には世帯年収が910万未満であれば公立は実質無料、私立でも大部分を支援金で払うことが可能です。

通信制高校は働きながら学んでいる人も少なくありません。アルバイト、パートはもちろんのこと正社員として働いている人もいます。自分で学費を稼ぎながら高校卒業を目指している人は、ぜひ通信制高校を活用してみてはいかがでしょうか。

通信制高校のデメリット|メリットより多い?

以上のように通信制高校にはさまざまなメリットがありますが、一方で次のようなデメリットがあることに注意しましょう。

勉強する強い意思がないとサボってしまう

通信制高校の「自分のペースで勉強できる」というメリットは、実は逆に言えば「いくらでもサボれる」ということにもなりかねません。

全日制高校や定時制高校のように時間割を元に授業が進むわけではありませんし、先生の監視があるワケでもないのでいくらでも怠けることができてしまうのです。

しかし、全日制高校のように「3年間で卒業したい」場合は1年につきおよそ25単位は取得しなければいけません。

そのため、強い意思を持って誰に言われなくてもコツコツと勉強を続け、レポートも提出していくことが求められます。

通信制高校のサポートを得て、自主性・自己管理能力を鍛えるきっかけにも

実際のところ、自己管理がうまくいかずに卒業までに3年以上かかってしまう人や、とうとう卒業できなかったという人もいます。

もし、自己管理能力に不安があるならば、サポート体制やサポート校の整った私立の通信制高校を選択するというのもひとつの方法です。

当然ですが通信制高校を選んだ全員が最初から自主性があったわけではありません。また、全日制の勉強についていけず、通信制に転入する人も多いです。

しかし、通信制高校で講師やスタッフによる学習計画のアドバイスや、個人に合わせたサポートを受けているうちに「勉強の仕方が初めてわかった!」という人も少なくありません。

自己管理能力や自主性を問われるのは通信制高校のデメリットという捉え方もあります。しかし、努力次第では自己管理能力や自主性を鍛えるきっかけとすることもできるのです。

人と触れ合う機会が少ない

通信制高校だと自宅学習がメインとなるため、どうしてもクラスメイトや先生と触れ合う機会は少ないです。

前の学校で人間関係やいじめで悩んで通信制を選んだ方なら問題ないのですが、そうじゃない場合は寂しさや孤独感を感じてしまう事があります。

また、「コミュニケーションが下手な人間になってしまうのではないか」「将来社会に出た時に困るのではないか」と、不安に思う気持ちになる方も多いです。

重要なのは触れ合う機会の多さよりも自分自身

しかし、全日制高校や定時制高校がコミュニケーション能力を磨く場として機能しているかというと、必ずしもそうとは言えません。「空気を読む」ような能力は発達するかもしれませんが、それはコミュニケーションとは別のものです。

本当のコミュニケーションとは、お互いの人格を認めた上できちんと会話をすることです。相手の人格を認めるというのは、自分の人格に自信がなければできません。

まず、自分自身をしっかりと築くための孤独な時間を、若いうちに持つことはけっして無駄ではないのです。

たとえば全日制高校や定時制高校のクラスの中でいじめでつらい思いをしていて勉強に支障が出ているようならば、通信制高校で勉強に集中するというのもひとつの方法です。くだらない人間関係にエネルギーを注ぐのは無駄と言っても良いでしょう。

もし友達や先生と触れ合いたいと思うなら、途中からスクーリング日数を増やすことも可能です。通信制高校には似た境遇、考え方の生徒がたくさんいます。このように柔軟な対応ができるのが通信制高校の特徴です。

サポート校に通うと学費がかかる

通信制高校のメリットは全日制高校や定時制高校と比較して学費が安い点ですが、「気がついたら結構学費がかかっていた!」というケースもあります。

前述した通り自主性がないとサボりがち、人との関わりが少ないといったデメリットを解消するにはほぼ毎日キャンパスに通うか、サポート校を利用することになるのですが、このサポート校がそれなりの費用がかかります。

サポート校によっては3年間で100万円ほどの学費がかかる所もあり、就学支援金も使えないので、結果として全日制高校よりも高くなってしまうこともあるのです。

もちろんサポート校は高い学費を支払うだけの価値とサポートがあるのですが、高いのは事実です。ただサポート校を利用しなくても問題なく卒業はできますので、必要の無い方は気にせず大丈夫です。

通信制高校の卒業は難しいのがデメリットって本当?

通信制高校の卒業は難しくない!

「通信制高校は全日制高校よりも卒業するのが難しい」「卒業率が30%程度しかない」などと、ネットの口コミでもよく見かけます。

確かに公立通信制高校の卒業率は50%と厳しいかもしれませんが、私立通信制高校の卒業率は90%なのであまり心配することはありません。

90%というと公立の全日制高校の卒業率とそれほど差もないので、デメリットとは言えないでしょう。

日々コツコツと勉強すれば卒業できる

通信制高校では1日に30分も勉強すれば十分な量の課題しか出されません。レポート提出に追われるほどの負担が発生することは進学コースを選ばない限りないでしょう。

一人で勉強しているとつい机に向かうのが億劫になってしまうこともあります。それでも、日々コツコツと勉強を続ければ3年で通信制高校を卒業するというのはけっして難しいことではないのです。

通信制高校はデメリットよりメリットが大きい

通信制高校はメリットだけではなく、もちろんデメリットもあります。しかし総合的に見ればメリットの方がはるかに大きいでしょう。

また、例えば自主性を問われるというデメリットは「自主性を伸ばす」というメリットにもなりえます。

「自主性がないから通信制高校は無理」と、あきらめてしまうのではなく「自分に足りない自主性を通信制高校で伸ばしたい」と考える人が通信制高校に向いているとも言えます。ぜひ、チャレンジしてみてはいかがでしょうか。

通信制高校のメリット・デメリットまとめ

全日制高校や定時制高校のように授業に真面目に出席しているだけでいつの間にか卒業できた、というようなことは通信制高校ではありません。

自分で学習をする必要があるのでそれなりに大変です。そこで重要なのが自分なりのモチベーションの保ち方です。

「同級生と同時に高校を卒業したい」「大学に進学したい」といった具体的な目標を持つことで、モチベーションアップにつながるでしょう。

総合的に見れば通信制高校に通うメリットは絶大ですので、不登校などでつらい思いをしている人はぜひ入学や転入を検討して下さい。

通信制高校でしっかりと勉強すれば、必ず未来は拓けます。誰にでも門戸が開かれていますし入学に必要な資料請求は無料ですので、まずは気になる学校を一括で資料請求してみることをオススメします。

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