高校中退から保育士になるには?資格の取り方と通信制高校ルート
「子どもが好きだから、保育士になりたい」「高校を中退してしまったけれど、保育士を目指せるのかな」。将来の仕事として保育士を思い描いている人の中には、学歴のことで不安を感じている人もいるでしょう。
結論から言うと、高校中退・中卒からでも保育士になることはできます。保育士資格を取るルートは、大きく分けて「指定保育士養成施設を卒業する」方法と「保育士試験に合格する」方法の2つです。高卒資格を取れば両方のルートが開け、中卒のままでも一定の実務経験を積めば保育士試験を受けられます。この記事では、保育士の仕事内容、資格を取るルート、高校中退から保育士を目指す方法、通信制高校を活用するメリットまで、具体的に解説します。
保育士とはどんな仕事?
保育士は、保育所(保育園)や認定こども園、児童福祉施設などで、子どもの成長を支える国家資格の専門職です。主に0歳から小学校入学前までの子どもを預かり、日々の生活の世話や遊びを通して、心と体の発達を支えます。
| 主な職場 | 仕事内容 |
|---|---|
| 保育所・認定こども園 | 乳幼児の保育、食事・排せつ・睡眠の援助、遊びの計画、保護者との連絡 |
| 乳児院・児童養護施設 | 家庭で暮らせない子どもの生活支援 |
| 障害児の施設 | 障害のある子どもの発達支援や生活支援 |
| 学童保育 | 放課後の小学生の見守り、遊びや学習の支援 |
| 企業内保育所・病院内保育所 | 働く保護者の子どもを預かる |
保育士の1日の例
| 時間 | 仕事 |
|---|---|
| 7:30 | 登園の受け入れ、保護者から体調などを聞く |
| 9:30 | 朝の会、外遊びや製作活動 |
| 11:30 | 給食の準備と食事の援助 |
| 13:00 | 午睡(お昼寝)の見守り、連絡帳の記入 |
| 15:00 | おやつ、室内遊び |
| 16:00〜 | 降園の対応、保護者への様子の報告、片付け・翌日の準備 |
1日の中でも子どもの様子は刻々と変わるので、臨機応変な対応が求められます。子どもの命を預かる責任の大きい仕事ですが、子どもの成長を間近で見守れる、やりがいのある仕事です。
保育士の需要は高い
共働き家庭の増加などにより、保育士は全国的に人手不足が続いています。資格を持っていれば、地元で就職先を見つけやすい職業のひとつです。自治体によっては、保育士の就職や定着を支援するために、家賃補助や修学資金の貸付・返還免除などの制度を設けているところもあります。
保育士と幼稚園教諭の違い
| 保育士 | 幼稚園教諭 | |
|---|---|---|
| 資格の種類 | 国家資格(児童福祉法) | 教員免許(教育職員免許法) |
| 主な職場 | 保育所、認定こども園、児童福祉施設 | 幼稚園、認定こども園 |
| 対象の年齢 | 0歳〜小学校入学前(施設によっては18歳未満) | 3歳〜小学校入学前 |
| 取り方 | 養成施設の卒業、または保育士試験 | 大学・短大などで教職課程を修める |
認定こども園では、保育士資格と幼稚園教諭免許の両方を持つ「保育教諭」が求められます。養成施設の中には、両方の資格・免許を同時に取れる学校も多いので、進学先を選ぶときに確認しておくとよいでしょう。
保育士に向いている人
- 子どもと関わることが好きな人
- 相手の小さな変化に気づける、細やかな人
- 体を動かすことが苦にならない人
- 保護者や同僚とも協力して仕事ができる人
- 工作や歌、お話など、子どもを楽しませる工夫が好きな人
保育士の仕事のやりがいと大変さ
| やりがい | 大変なこと |
|---|---|
| 子どもの「できた!」の瞬間に立ち会える | 子どもの命を預かる責任が大きい |
| 成長を毎日間近で見守れる | 体力を使う場面が多い |
| 保護者から感謝される | 書類作成や行事の準備など、子どもと関わる以外の仕事も多い |
| 一生使える国家資格 | 感染症にかかりやすい時期もある |
大変なことを知ったうえで目指すことで、働き始めてからのギャップも小さくなります。大変なこともありますが、それ以上に「子どもの成長を支えたい」という思いが原動力になる仕事です。高校生のうちに現場を体験しておくと、やりがいと大変さの両方を実感できるでしょう。
保育以外の子どもに関わる仕事
子どもに関わる仕事は、保育士だけではありません。幼稚園教諭、児童指導員、放課後児童支援員(学童保育の指導員)、ベビーシッター、子ども向けの施設スタッフなど、さまざまな形があります。保育士の資格を持っていると、こうした仕事に就くときにも有利になることが多いです。自分がどの年齢の子どもと、どんな形で関わりたいかを考えてみると、進路がより具体的になるでしょう。
保育士資格を取る2つのルート
| ルート | 内容 | 学歴の条件 |
|---|---|---|
| ①指定保育士養成施設を卒業する | 保育士養成課程のある大学・短大・専門学校で学び、卒業すると試験なしで資格を取得できる | 入学に高卒資格(または同等)が必要 |
| ②保育士試験に合格する | 年2回の保育士試験(筆記・実技)に合格する | 学歴や実務経験などの受験資格が必要 |
ルート①:指定保育士養成施設
厚生労働大臣が指定した保育士養成施設(大学・短大・専門学校など)で所定の科目を修めて卒業すると、試験を受けずに保育士資格を取得できます。2年制の短大や専門学校なら、最短2年で資格が取れます。保育実習や、ピアノ・造形などの実技も学べるので、現場で必要な力をしっかり身につけられるでしょう。入学には、高卒資格またはそれと同等の資格が必要です。
ルート②:保育士試験
保育士試験は、年2回(前期・後期)行われる国家試験です。
- 筆記試験:保育原理、教育原理・社会的養護、子ども家庭福祉、社会福祉、保育の心理学、子どもの保健、子どもの食と栄養、保育実習理論など
- 実技試験:音楽表現・造形表現・言語表現のうち2分野を選ぶ
- 科目合格:合格した科目は一定期間有効なので、何回かに分けて全科目合格を目指せる
ピアノが苦手な人でも、造形表現(絵)と言語表現(お話)を選べば実技試験を受けられます。実技試験は筆記試験に全科目合格してから受ける仕組みです。
保育士試験の難易度
保育士試験の合格率は、年によって差がありますが、おおむね2〜3割程度とされています。筆記試験は科目数が多く、範囲も広いため、独学で一度に全科目合格するのは簡単ではありません。科目合格の制度を活用して、何回かに分けて合格を目指す人が多いです。養成施設に進めば、試験を受けずに資格が取れるため、確実に資格を取りたい人には養成施設ルートが向いています。
保育士試験の科目と勉強のポイント
| 科目 | 勉強のポイント |
|---|---|
| 保育原理 | 保育所保育指針の内容をしっかり読み込む |
| 教育原理・社会的養護 | 教育の歴史や思想、児童養護施設などの仕組みを整理する |
| 子ども家庭福祉・社会福祉 | 法律や制度の名前と内容をセットで覚える |
| 保育の心理学 | 子どもの発達の段階を年齢ごとに理解する |
| 子どもの保健 | 子どもの病気や感染症、事故の予防を学ぶ |
| 子どもの食と栄養 | 栄養素の働きや、離乳食・アレルギーの基本を押さえる |
| 保育実習理論 | 音楽、造形、言語の基礎知識と、保育の実践を学ぶ |
覚える量は多いですが、どの科目も保育の現場で役立つ知識ばかりです。どの科目も、過去問を繰り返し解くことが合格への近道です。高校生のうちに過去問を眺めておくと、保育士の仕事に必要な知識のイメージがつかめるでしょう。
保育士試験の受験資格
保育士試験を受けるには、学歴などに応じた受験資格が必要です。主なものは次のとおりです。
| 最終学歴など | 受験資格の主な条件 |
|---|---|
| 大学に2年以上在学し62単位以上修得、または短大・専門学校(2年以上)卒業など | 学歴だけで受験できる(学科は問わない場合が多い) |
| 高校卒業 | 卒業年や学科によって異なる。多くの場合、児童福祉施設などで2年以上かつ2,880時間以上の実務経験が必要 |
| 中学卒業(高校中退を含む) | 児童福祉施設などで5年以上かつ7,200時間以上の実務経験が必要 |
受験資格の条件は細かく定められていて、卒業した年や学科によっても違いがあります。詳しい条件は、保育士試験の実施機関が公表している受験資格で必ず確認してください。中卒のままでも受験の道はありますが、5年以上の実務経験が必要になり、時間がかかります。
養成施設の学費と支援制度
| 養成施設 | 学費の目安(総額) |
|---|---|
| 2年制の短大・専門学校(私立) | 200万〜250万円程度 |
| 4年制大学(私立) | 400万〜550万円程度 |
| 4年制大学(国公立) | 250万円前後 |
決して小さな金額ではありませんが、あきらめる必要はありません。学費の負担を軽くする制度もあります。都道府県などが実施する保育士修学資金貸付は、養成施設で学ぶ人に修学資金を貸し付け、卒業後に一定期間、保育士として働くと返還が免除される制度です。日本学生支援機構の奨学金や、条件を満たせば授業料の減免と給付型奨学金を受けられる「高等教育の修学支援新制度」も利用できます。早めに調べておきましょう。
高校中退から保育士を目指す方法
| 方法 | 流れ | 資格取得までの目安 |
|---|---|---|
| 通信制高校で高卒資格→養成施設 | 通信制高校に編入して卒業→短大・専門学校の保育士養成課程へ | 高校卒業まで+2年 |
| 高卒認定→養成施設 | 高卒認定試験に合格→養成施設へ | 合格まで+2年 |
| 中卒のまま実務経験→保育士試験 | 児童福祉施設で5年以上働く→保育士試験 | 5年以上+試験 |
おすすめは通信制高校で高卒資格を取るルート
- 前の高校の単位と在籍期間を引き継げる:同級生とほぼ同じ時期に卒業し、養成施設に進める可能性がある
- 最終学歴が高卒になる:養成施設を途中でやめることになっても、高卒資格は残る
- 進学サポートが受けられる:短大・専門学校の受験に向けた指導や推薦入試も利用しやすい
- アルバイトと両立しやすい:保育補助のアルバイトで現場を経験しながら学べる
どのルートを選ぶかで、資格を取れる時期と、その後のキャリアの選択肢が変わります。高卒認定試験でも養成施設の受験資格は得られますが、高卒認定は高卒資格ではないため、最終学歴は中卒のままです。将来の選択肢を広く残したいなら、通信制高校で高卒資格を取るルートがおすすめです。
資格がなくてもできる「保育補助」の仕事
「本当に自分に向いているかな」と迷っている人にもおすすめできる仕事があります。保育補助は、保育士資格がなくても働けるのが特徴です。保育士の指示のもとで、子どもの見守りや食事・着替えの手伝い、掃除や片付けなどを担当するのが一般的です。高校生や通信制高校の生徒がアルバイトとして働いている例もあります。現場の雰囲気を知ることができ、保育士を目指す気持ちを確かめるよい機会になります。働いた期間が、保育士試験の受験資格に必要な実務経験として認められる場合もあるので、施設に確認してみてください。
養成施設の選び方
- 取れる資格・免許:保育士資格に加えて、幼稚園教諭免許も取れるか
- 修業年数と学費:2年制か4年制か、総額はいくらか
- 実習先:保育所や施設での実習がどのように行われるか
- 就職実績:卒業生がどんな園や施設に就職しているか
- ピアノなどの実技指導:初心者向けのサポートがあるか
- 通学のしやすさ:毎日無理なく通えるか
保育実習への不安があるときは
養成施設では、保育所や児童福祉施設での実習があります。不登校や人間関係のつまずきを経験した人の中には、「実習に行けるか不安」と感じる人もいるでしょう。実習の前には事前指導があり、実習中も養成施設の先生が相談に乗ってくれます。高校生のうちに保育補助のアルバイトやボランティアで子どもと関わっておくと、実習へのハードルが下がります。
通信制高校から保育士になるまでのスケジュール例
| 時期 | やること |
|---|---|
| 通信制高校1年目 | レポートとスクーリングで単位を積む。保育の仕事について調べる |
| 通信制高校2年目 | 保育補助のアルバイトやボランティアで子どもと関わる。ピアノの練習を始める |
| 通信制高校3年目 | 養成施設のオープンキャンパスに参加し、入試対策。出願・受験 |
| 養成施設1年目 | 保育の理論、ピアノ・造形などの実技、保育実習 |
| 養成施設2年目 | 実習を重ね、就職活動。卒業と同時に保育士資格を取得 |
高校中退から通信制高校に編入した場合、前の高校の在籍期間と単位を活かせば、同級生とほぼ同じ時期に養成施設へ進めることもあるでしょう。2年制の養成施設なら、20歳前後で保育士として働き始められる計算です。
保育・福祉を学べる通信制高校のコース
通信制高校の中には、保育や福祉を学べるコースを設けている学校があります。保育の理論、手遊びや工作、ピアノなど、保育士を目指すうえでの基礎を高校生のうちから学べます。高校卒業後に保育士養成施設へ進むための進学サポートを行っている学校もあるのです。
ただし、通信制高校のコースで保育士資格そのものを取ることはできません。資格を取るには、高校卒業後に養成施設で学ぶか、保育士試験に合格する必要があります。
ヒューマンキャンパス高等学校
ヒューマンキャンパス高等学校には、保育を学べるコースがあります。保育の理論に加えて、工作やピアノなど、現場で役立つ技術を学べるのが特徴です。高校卒業後の保育士資格取得に向けたサポートも受けられます。
鹿島学園高等学校
鹿島学園高等学校では、保育・福祉系のコースを選べます。保育士だけでなく、幼稚園教諭や介護・福祉の仕事に関心がある人も、将来の進路を考えながら学べます。
保育士を目指す人が高校時代にできること
- ピアノに触れておく:養成施設ではピアノの授業がある。簡単な曲から練習しておくと安心
- 子どもと関わる経験をする:保育補助のアルバイトや、地域の子ども向けボランティアに参加する
- 絵本の読み聞かせを練習する:言語表現の力は、保育の現場でも試験でも役立つ
- 工作や絵を描く:季節の飾りづくりや製作活動は、保育士の大切な仕事
- 体力をつける:子どもと一緒に体を動かす仕事なので、体力は欠かせない
どれも、楽しみながら続けられることばかりです。通信制高校は自由に使える時間が多いので、こうした経験を積みやすいのが強みです。総合型選抜の志望理由書でも、具体的なエピソードとして書くことができます。
学校生活でつまずいた経験は、保育の現場で生きる
いじめや人間関係のつまずき、不登校などを経験して高校を中退した人の中には、「学校がつらかった自分に、子どもを見守る仕事ができるだろうか」と不安に思う人もいるかもしれません。
その不安はもっともなものです。でも、集団の中で苦しんだ経験があるからこそ、なじめずにいる子どもの気持ちに気づき、寄り添えることがあります。保育園は、多くの子どもにとって初めての集団生活の場です。そこで信頼できる大人に出会えることは、子どもの大きな支えになります。あなたの経験は、きっと誰かの力になるはずです。
保育士の待遇と将来性
保育士の給与は、かつては「仕事の大変さに見合わない」と言われることもありましたが、国の処遇改善の取り組みにより、少しずつ引き上げられてきました。経験年数や役職に応じた手当がつく仕組みも整えられています。
少子化が進む一方で、保育の質への関心は高まっており、専門性のある保育士はこれからも必要とされ続けるでしょう。保育士の資格は一生ものです。結婚や出産などで一度仕事を離れても、資格があれば再就職しやすく、全国どこでも働ける強みがあります。保育所のほか、児童養護施設や障害児の施設、学童保育など、活躍の場が広いのも魅力です。
具体例:高校中退から保育士を目指した4人
よくあるパターンをもとにした架空の例を紹介します。
ケース1:通信制高校から短大の保育科へ進んだ A さん
高1でいじめにあい、全日制高校を中退。通信制高校に編入し、自分のペースで学ぶうちに気持ちが落ち着いてきました。年の離れた妹の世話をしていた経験から保育士を目指すことに決め、学校推薦型選抜で短大の保育科に合格。卒業後は保育園で働いています。
ケース2:保育補助のアルバイトをしながら学んだ B さん
通信制高校に通いながら、近所の保育園で保育補助のアルバイトを始めました。現場で子どもと関わる楽しさを知り、保育士の専門学校へ進学。アルバイトの経験が、実習や就職活動で大きな自信になったそうです。
ケース3:働きながら保育士試験に挑戦した C さん
20代で高校中退後の学び直しを決め、通信制高校で高卒資格を取得。その後、児童福祉施設で働きながら実務経験を積み、保育士試験に挑戦しました。科目合格を重ねて3回目の試験で全科目に合格し、保育士として新しいスタートを切りました。
ケース4:中卒で保育補助として働き始めた D さん
中学卒業後に家庭の事情で働く必要があり、保育補助のアルバイトを始めました。子どもたちと過ごす毎日が楽しく、保育士を目指すことを決意。働きながら通信制高校で高卒資格を取り、修学資金の貸付制度を利用して保育の専門学校に進学しました。
4人に共通するのは、まず高卒資格という土台を作り、自分に合ったルートで資格を目指したことです。
保護者の方へ:子どもが保育士を目指すと言ったら
- ルートと年数を一緒に確認する:高卒資格→養成施設→資格取得までの流れと期間を把握する
- 学費と支援制度を調べる:養成施設の学費と、修学資金貸付や奨学金を早めに確認する
- 子どもと関わる経験を応援する:保育補助のアルバイトやボランティアは、進路を考える助けになる
- ピアノなどの練習環境を整える:必須ではないが、練習できる環境があると安心
よくある質問
Q. 中卒でも保育士になれますか?
中卒のままでも、児童福祉施設などで5年以上かつ7,200時間以上の実務経験を積めば、保育士試験を受けられます。ただし時間がかかるため、通信制高校などで高卒資格を取ってから養成施設に進むルートのほうが、早く確実に資格を取りやすいでしょう。
Q. 保育士養成施設を卒業すれば、試験は必要ありませんか?
必要ありません。指定保育士養成施設を卒業すれば、試験を受けずに保育士資格を取得できます。
Q. ピアノが弾けなくても保育士になれますか?
なれます。保育士試験の実技は、音楽・造形・言語のうち2分野を選べるので、ピアノを避けることもできます。ただし、保育の現場ではピアノを弾く機会もあるので、簡単な曲が弾けると安心です。
Q. 通信制高校の保育コースに行かないと保育士になれませんか?
そんなことはありません。通信制高校の普通コースで高卒資格を取ってから、養成施設に進学する人もたくさんいます。保育コースは、高校生のうちから保育の基礎に触れたい人にとっての選択肢のひとつです。
Q. 保育士試験は独学でも合格できますか?
独学で合格する人もいますが、筆記試験は科目数が多く範囲も広いため、計画的な勉強が必要です。通信講座やテキストを活用し、科目合格の制度を使って何回かに分けて合格を目指すのが一般的です。
Q. 高校中退の経歴は、保育士の就職で不利になりませんか?
通信制高校などで高卒資格を取り、養成施設を卒業していれば、高校中退の経歴が就職で問題になることはほとんどありません。面接で経歴を聞かれた場合も、「学び直して保育士を目指した」という経緯は、粘り強さとして前向きに伝えられます。
Q. 男性でも保育士になれますか?
なれます。男性の保育士は年々増えていて、子どもと体を使って遊ぶ場面などで頼りにされています。性別に関係なく、子どもが好きで、成長を支えたいという気持ちがあれば目指せる仕事です。
まとめ:高校中退からでも、保育士への道は開ける
- 保育士資格は指定保育士養成施設の卒業か保育士試験の合格で取れる
- 養成施設の入学には高卒資格(または同等)が必要
- 中卒のままでも、5年以上の実務経験で保育士試験を受けられる
- 通信制高校なら前の高校の単位を引き継いで高卒資格を取り、養成施設への進学を目指せる
遠回りに見えても、一歩ずつ進めば必ず目標に近づけます。子どもが好きという気持ちと、つらい経験を乗り越えてきた強さは、保育士として働くうえで大きな力になります。まずは高卒資格を取るところから始めましょう。保育や福祉を学べるコースのある通信制高校の資料を取り寄せて、自分に合った学び方を探してみてください。