寮のある通信制高校のメリット
満員電車のストレスや無駄な移動時間がない
登校日の多い通信制高校を選んだ時、わざわざ学生寮に入らなくても、家の近くのキャンパスに通うという方法もあります。しかし、満員電車が苦手で通学がストレスという人もいるでしょう。
また、自宅ではなかなか朝起きることができず全日制高校を中退してしまった人でも、寮ならその心配がありません。
学生寮の中には起床時間が決まっているところもあるので、共同生活によって生活リズムを整えることもできます。
窮屈に感じるかもしれませんが、遅刻を克服することができますし、今後社会に出た時には嫌でも早起きしなくてはいけないので練習にもなります。
食事や設備が充実している
もし、アパートなどで一人暮らしをする場合は自炊をしなくてはなりませんが、この家事と勉強の両立というのはやってみると結構大変です。
一方、学生寮は朝夕に栄養バランスの整った食事を用意してもらえるので、家事に時間を取られることなく勉強にしっかりと集中することができます。
通信制高校の中にはスポーツや芸能、芸術活動などを頑張りたい高校生が集まる学校も多いです。
そのような学校では練習以外の無駄な時間を省くことができるだけでなく、バランスの良い筋肉をつけるための栄養、必要以上に体重を増やさないためのカロリー制限などを考慮した食事が提供されるので安心です。
また、特定分野に強い通信制高校ではトレーニングやデジタル機器などの設備が充実しているところも少なくありません。
精神的に成長しやすい
自宅学習メインの通信制高校を選んだ場合、生活習慣が乱れがちな人は夜に勉強して昼は寝ているという毎日になってしまう可能性があります。
そうなると将来の健康にも影響が出てしまいがちなのですが、学生寮のある通信制高校なら規則正しい生活を送ることができます。
しかも毎日朝早く起きて夜は寝るという生活を繰り返しているだけで、不思議と健康や精神は安定してきます。
心が落ち着けばさまざまな価値観が見えてきます。自分と違う価値観と出会っても、拒絶せず考察する余裕が生まれるからです。
学生寮にはいろいろな事情から通信制高校を選んだ生徒が集まるので、多様な価値観と出会うチャンスの宝庫です。今まで1人も友達ができたことがないのに、通信制高校の寮に入ったらかけがえのない親友ができた…という人も珍しくありません。
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通信制高校なのに学生寮がある理由
通信制高校は自宅での自主学習を基本としています。通学の必要がないのに、なぜ学生寮があるのでしょうか?
遠方から通う生徒のため学生寮があれば入学できる
通信制高校は全国からの入学に対応している所も多いですが、スクーリングで実際に通うとなると遠方からの通学は大変です。
また、自宅で自分一人で勉強を続けるのは不安という生徒も多く、そういった生徒のために学生寮が用意されています。
すぐに親元を離れたい子供も多いから
「遠い街で人生をやり直したい」「親と仲が悪い」「地元が嫌い」など、高校生のうちから実家を出たいと考えている人は多いです。
そんな高校卒業まで親と暮らしたり、地元にいるなんて無理という方のためにも学生寮は用意されています。
いきなりアパートを借りて一人暮らしをするのはハードルが高いですが、学生寮なら学校の管理下にあるので一人暮らし特有のトラブルに巻き込まれる心配もありません。
もちろん、学生寮のある全日制高校を選ぶという方法もあるでしょう。しかし全日制高校の入学式は4月しかありませんし、そもそも全日制が嫌で通信制を探している人も多いです。
通信制高校は随時、転入、編入を受付けているところも多く、入学試験での不合格のリスクもほとんどありません。できるだけ早く確実に親元を離れたいと思っている方には学生寮のある通信制高校はおすすめです。
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学生寮のある主な通信制高校を紹介
学生寮のある通信制高校には、たとえば次のような学校があります。学生寮の様子や授業内容などについて調べてみました。
中央高等学院
中央高等学院は提携料が多数あるのが特徴の通信制高校です。
日本全国から上京して入寮している生徒が非常に多く、実家や地元から離れたい方には非常におすすめです。
指定の学生寮は男子寮・女子寮があり、いずれも30分以内のところにキャンパスがあり便利です。各部屋に家具やエアコンなどが備え付けられているので、引越し準備などもほとんど必要ありません。
寮費用:9万2,000円~/月(食事代22,000円/月も込)
さくら国際高等学校 東京校
さくら国際こう当学校 東京校は週5日の通学制です。生活指導に力を入れているという特色ある通信制高校のため遠方からの入学希望者も多く、共立メンテナンスが運営しているいくつかの学生寮を紹介しています。
どの指定学生寮でも朝食、夕食付きなのはもちろん、館長夫妻が常駐しているためセキュリティ面でも心強い限りです。
寮費用:7万2,000円~/月
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通信制高校の学生寮の費用
学生寮のある通信制高校では、学費の他に寮の費用がかかることになります。どれぐらい必要なのか気にかかるところです。
学生寮にかかる費用は約8万円が目安
いくつかの通信制高校の学生寮費用を調べてみると、学校によりますが費用はおよそ8万円であることがわかります。
一見、高いようにも思えますが、たとえば都内で一人暮らしをするとなると家賃だけで8万円以上することもめずらしくありません。
朝食代、夕食代、電気光熱費などが込みでこの値段は非常に良心的です。それが寮のある通信制高校の人気にも繋がっているのでしょう。
寮の費用とは別に学費が発生する
学生寮がある通信制高校は基本的には私立ですので、私立の通信制高校の学費を紹介していきます。
まず入学金で2万円~5万円ほどかかり、それとは別に年間授業料が学校によって15万円~50万円以上ほどかかります。その他、教科書代などの費用として年間3万円程度が必要です。
学生寮費用と合わせると安くても年間で30万前後はかかると思っておきましょう。
ただし学費は就学支援金を使える
以上のように学生寮のある通信制高校を選ぶと結構な金額が必要です。しかし、学費に関しては就学支援金制度を使うのもひとつの方法です。
令和2年より改正により、世帯年収が910万円未満なら1単位辺り4,812円、返還不要で国から支援金が支給されます。学校によりますが、6~7割は国が負担してくれる計算です。
もし世帯年収590万円未満なら最大で1単位辺り12,030円の支援金が支給されますので、おおよその通信制高校では学費無償化が狙えます。
ただ支援金は授業料にしか当てられないので、学生寮の寮費にはできません。しかし年間授業料の多くを返還不要で国が負担してくれるとなれば、選択の幅は広がるはずです。もしこの記事を読んでいるお子さんがいれば、親御さんにそのことを伝えれば通信制高校への編入を認めてくれるかもしれません。
学生寮の費用はアルバイトでまかなっている生徒もいる
就学支援金によって学費が実質無料になれば、あとは学生寮費用を毎月約8万円用意すれば良いだけです。
親が嫌で一刻も早く家を飛び出したいという場合、この8万円をアルバイトなどで自力で稼いでしまうのは手です。
たとえば午前中に授業を集中して行う学校を選べば、午後からアルバイトすることもできます。実際、自分で寮の費用を払いながら勉強をしている生徒もいますので、早く地元を飛び出したい場合は検討してみて下さい。
寮のある通信制高校のメリットまとめ
学生寮のある通信制高校はこのようにメリットが豊富です。
費用面で心配がある人もいるでしょうが、学生寮付きの通信制高校は基本的に私立なので、世帯年収が910万円未満なら年間で6~7割の授業料が減額になる就学支援金制度が利用できます。
学生寮にかかる毎月約8万円の費用は食費、電気光熱費もろもろ込みで考えればむしろ安いです。
家を出たいと考えている方は、通信制高校の学生寮を利用するのがもっともリーズナブルかつ安全に高卒資格を取得する方法です。
寮のある通信制高校は多いので、まずはいくつかの学校の資料を無料請求して比較検討することをおすすめします。「本人」を選べば親に内緒で資料請求をすることもできます(親に勝手に中身を空けられないよう注意は必要ですが)。