通信制高校の授業内容・レベルを分かりやすく解説!
個人に合わせて基礎レベルの授業をするところが多い
多くの通信制高校の授業内容は基礎レベルです。それだけで大学受験を乗り切るのは難しいといわざるをえません。
また、そもそも通信制高校は授業でなく自宅でレポートを提出する通信教育がメインですので、授業の頻度自体が少ないです。
授業をする場合、内容は提出したレポートの復習がメインになります。レポートは教科書の内容をまとめるようなもので、特別難しいというようなことはありません。
大学受験をするなら進学コースを選ぼう
トライ式高等学校のような学習塾が運営している一部の通信制高校を除き、基本的に通信制高校の授業だけでは大学受験をするには不安が残ります。
しかし、通信制高校の中には大学受験に特化したコースを設けているところもあり、合格までの手厚いサポートを期待できます。
全日制高校と塾を掛け持ちするよりも学費をかけずに受験勉強をすることもできるでしょう。
中学レベルの授業内容からのやり直しも可能
通信制高校では中学時代から不登校という人も数多く受け入れています。そのため、ヒアリングした際の学力に応じて、中学レベルの授業内容からやり直しをしてくれる学校もあります。
勉強は「わからなくなったところ」からやり直すのが大事です。たとえ高校生でも中学の学習内容を見直すのは恥ずかしいことではありません。
全日制は人数が多いので分からない人がいても置いていかれてどんどん進んでしまいますが、通信制高校は少人数かマンツーマンで先生が指導してくれるので、自分にピッタリのペースで勉強を進められます。
授業がない通信制高校もある?
いじめ、不登校などを経験して学校にあまり良いイメージを持っていない人もいるかもしれません。その場合、「スクーリングがない通信制高校があればいいのに」と思うのも、もっともなことです。
これは、国の決まりで最低でも年に数日程度、スクーリングに出席して授業を受ける必要があるためです。
とはいえ授業の少ない通信制高校もありますので、なるべく学校に通いたくない人は資料請求をしてできるだけスクーリング日数が少ない学校を選ぶと良いでしょう。
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観光地でのホテル宿泊や、体育祭が出席日数になる学校もある
私立の通信制高校は全国各地にサテライト教室を持っているところもあります。そういった通信制高校では生徒はそれぞれ最寄りの教室に通うことになり、全日制高校のような一斉授業がメインとなるでしょう。
一方、観光地などで3泊4日程度のスクーリングを行う通信制高校もあります。農業、漁業など全日制高校ではなかなか体験できない授業内容が盛り込まれていることもあり、楽しみにしている生徒も少なくありません。
通信制高校で授業を受ける際の注意点
無理に制服は買わなくていい
通信制高校で授業を受けるにあたって、服装はとくに気にすることはありません。スクーリングが週に何日も設定されているような学校だと制服も用意されています。購入も着用も義務ではないところがほとんどですが、制服ならばコーディネートを考える必要もないので楽かもしれません。
私服もよほどのことがない限り注意されることもないでしょう。とくに美容系の授業がある通信制高校では、髪を染めていたりメイクをしていたりする学生も少なくありません。
「校則違反!」などといわれることもなく、自由におしゃれを楽しめるのは魅力です。
通信制高校でも遅刻はNG!
通信制高校というと遅刻に厳しくないイメージを抱いている人もいるかもしれませんが、それは間違いです。なぜならば、通信制高校のスクーリングは50分参加ごとに1単位として認めるというような時間制になっているからです。
学校案内にも「遅刻は認めない」と明文化しているところも少なくありません。せっかく足を運んだのにスクーリングを参加したことにならなかった……ということにならないように、くれぐれも注意しましょう。
デリケートな人も多い
通信制高校に通う生徒は、必ずしもコミュニケーションが上手な人ばかりではありません。
不登校だった方、いじめを経験している方などがたくさんいます。そのため、お互いのほんの少しの誤解から関係がこじれてしまうこともあります。
しかし、通信制高校の多くは生徒のカウンセリングに力を入れています。困ったことがあったらすぐに相談してみましょう。全日制と違ってしっかり話を聞いてくれますし、対応もしてくれます。
通信制高校の授業内容は学校や公立、私立で異なる?
どの通信制高校も基本的に授業内容は同じ
通信制高校で高等学校卒業認定資格を取得するには学科74単位と、ホームルームなどの特別活動30単位が必要です。
私立、県立を問わず、どの通信制高校でもスクーリングの授業内容は高卒資格を得るための学科授業が中心となります。
そのため、授業の内容やレベルに多少の差はあれど、大きな差はありません。
コースによっては授業内容が大きく異なる
ただし、私立の通信制高校の中には、美容師や調理師などの国家資格を取るためのコースや、アニメや漫画、eスポーツなどの勉強ができるコースもあります。
こういったコースでは午前中に必修科目の勉強を行い、午後に専門コースの授業を行うことが多いです。
当然、全日制高校では調理師免許やアニメーターになるための勉強などはしませんので、授業内容は大きく異なると言えるでしょう。
全日制高校を卒業してから美容やアニメ系の専門学校に通うより、お金も時間もかけずに知識やスキルを身に付けることができるのは大きなメリットと言えるでしょう。
また、スキルを学ぶことで仕事でなく趣味としてとどめておいた方が幸せなのか判断する材料にもできるでしょう。
通信制高校の授業内容まとめ
通信制高校の授業内容は基本的には教科書の復習、レポートの解説、単位取得試験の対策といったものです。
ここだけ見ると全日制と大差ありませんが、全日制高校にはないユニークな授業も多いです。
学校によりますがヘアサロンや飲食店での職業体験ができたり、アニメやゲームなどが授業で学べるのは通信制高校ならではです。
また、勉強が苦手な方は中学レベルから学び直すこともできます。
複数の学校の資料請求をしてよく比較検討した上で、自分がやりたい授業のある通信制高校や、自分に合ったサポートをしてくれそうな通信制高校を選択してみると良いでしょう。