単位制高校とは?学年制との違いやメリット、留年の有無を紹介

単位制高校_とは_メリット

単位制高校は、その名の通り単位制を導入している高校です。

通信制高校を中心に、近年は一部の全日制や定時制の高校でも単位制が導入されています。

当記事ではそんな単位制高校について解説しつつ、一般的な学年制高校との違いやメリット、デメリット、留年の有無などを解説しています。

単位制高校とは?

単位制高校とは、学校教育法で決められている単位を修得すれば卒業が認められる高等学校のことです。

学校教育法では、「必須科目を含む74単位以上を取得すること」という卒業資格取得条件が決められています。

単位制では科目ごとに単位が設定されているので、そのうちの必要単位数(74単位)を満たすことで卒業資格取得条件を1つクリアできます(※)。

単位制は昭和63年に定時制と通信制課程に導入されましたが、平成5年からは全日制課程でも設置可能となっています。

参考サイト:文部科学省 単位制高等学校について

※卒業資格取得には「3年間の在籍」という条件もあります

単位制高校と学年制高校の違い

単位制は3年以内に単位を取れば卒業できる

高校には前述した単位制高校の他、一般的な学年制高校がありますが、両者の違いは単位の取得方法です。

単位制高校では、科目ごとに修得可能な単位数が決まっているので、在籍している期間(最低3年)内に必要な単位数を満たせば卒業資格を取得できます。

単位を取得する順番は決まっておらず、たとえばAからGまでの単位がある場合、単位制高校であればBからでもGからでも自由に学習を始められます。

学年制は1年毎に定められた単位を取得しないと卒業できない

一方、学年制高校では1学年ごとに修得する単位が決まっており、それをすべて取得することで次の学年に進級し、3年生であれば卒業資格を取得できます。

学年制高校の場合は修得単位を自由に選ぶことができないので、学校が決めたカリキュラム通りに取得していかなくてはいけません。

そのため、学年内で定められた単位を取得できなかった場合は留年となり、もう一度同じ学年で勉強することになります。

単位制高校に留年はない?

単位制高校は、在籍期間内に必要な単位数を取得すれば良いので留年はありません。

学年ごとに取得単位が決まっている学年制高校の場合、1年毎に指定された単位が不足してしまうと進級ができないので留年してしまいます。

しかし、単位制高校の場合は学年ごとに取得する単位数を自分で決めることができます。

高卒資格取得に必要な単位数は74単位と決められていますが、卒業までに取得すれば良いので留年することはありません。

単位制高校に通うメリット

前述した通り、単位制高校は単位を取得する順番が決まっていないので、自分で自由に好きな科目から学習を始められます。

しかし、これだけでは単位制高校の良さは分からないという方もいるかもしれません。

ここでは、単位制高校に通うメリットを分かりやすく説明していきます。

ライフスタイルに合わせて時間割を組める

単位制高校は、自分のライフスタイルに合わせて時間割を組むことができます。

学年制高校では時間割があらかじめ決められているので、それに従って単位を取得していきます。

単位制は高卒資格の条件となる74単位を取得すれば良いので、必要な単位分だけを履修して、残りの時間は仕事や趣味に充てることができます。

学校の時間割に自分の生活を合わせるのではなく、ライフスタイルに合わせて卒業を目指せるのは、勉強の他にやりたいことがある方にとって大きなメリットといえるでしょう。

進路に合わせた教科を選べる

単位制では、自分の進路に合わせて履修する教科を選べます。

たとえば文系の大学への進学を希望している方は、自由選択科目となる数ⅡBを履修する必要がないので、代わりに現代文演習や古文演習など文系科目の授業を受けられます。

逆に理数系を目指している方は、社会などの授業を減らして、理科や数学を中心に勉強することができます。

つまり、単位制高校では自分の進路に不要な教科は履修しない、という選択ができるので、自分の希望する進路に合わせて効率よく学習を進められるのです。

少人数での授業が受けられる

単位制高校では、生徒によって選択する科目が異なるため、少人数での授業が受けられます。

学年制の学校はクラスごとにすべての生徒が同じ科目を履修するため、集団授業となります。

しかし、単位制は科目によって生徒が分散するので、少人数での授業となるのです。

また、通信制高校は選択するコースによって通学日数が異なるので、これも少人数授業を可能にする要因となっています。

学校によってはマンツーマンでの学習が可能なケースもあるほどです。

集団授業が苦手だったり、人前で質問をするのが苦手だったりする方には、常に少人数での授業が受けられる単位制高校が向いているでしょう。

マイペースで勉強できる

単位制高校は、自分のペースで勉強を進められるというメリットもあります。

学年制高校では学年ごとに取得する単位数が決まっているので、それに合わせて授業のカリキュラムが組まれています。

そのため、理解できていない科目があっても授業はどんどん先に進んでしまいます。

単位制は、自分が得意もしくは好きな科目を選んでスケジュールを組むので、得意な科目を先に履修して、理解できない科目は後でじっくり履修というペース配分にすることも可能です。

また、単位制を導入している通信制高校は自宅での学習がメインなので、周りに合わせることなくよりマイペースで勉強できます。

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単位制高校に通うデメリット

単位制高校は、自分で時間割を決めたり、少人数で授業が受けられたりするメリットがありますが、それがデメリットにつながることがあります。

では、どういったデメリットがあるのか見ていきましょう。

自己管理能力が必要

単位制高校では、学習する内容も順番も自由に決められるのがメリットですが、その代わり自己管理能力が必要になります。

学年制高校は時間割がきちんと決まっていて、毎日学校に通うだけで学習を進めることができます。

しかし、単位制高校は自分で時間割を決めて、それに沿って勉強しなくてはいけません。

そのため、自己管理ができないと計画通りに学習が進められず、結果的に必要な単位を取得できない、という可能性もあります。

自由度の高さが魅力の単位制高校ですが、自己管理に自信がない方は自宅近くにキャンパスや学習センターがある通信制高校を選んで、学習の進捗を定期的にチェックしてもらうことをおすすめします。

クラスの団結力が弱い

単位制高校は、クラスの団結力が弱いというデメリットがあります。

学年制高校はクラス全員が同じ時間割で行動し、月曜から金曜まで多くの時間をクラスメイトと過ごすので団結力があります。

単位制高校の場合は、生徒それぞれの時間割が異なるうえに、通学日数や登校する日もばらばらです。

また、受講科目のクラスも少人数なので、人とのかかわりも少なくなります。

そのため、多くの時間をクラスメイトと過ごす学年制と違い、団結力が弱くなってしまうのです。

ただし、私立の通信制高校では、オプションコースやクラブ活動、イベント活動など実施して生徒同士がコミュニケーションを取りやすい環境を整えていますので、積極的に人と関わっていきたいという方は私立の通信制高校を選ぶといいでしょう。

学びたい授業が開講されない場合がある

単位制高校は自由に科目を選べるのがメリットですが、学びたい授業が開講されないことがあります。

大学も単位制ですが、大学の場合は生徒数が多いので、あまり人気のない科目であってもある程度の生徒数は確保できるため授業は開講されます。

しかし、単位制高校の場合は大学と違って生徒数が少ないため、あまりにも受講生徒数が少ない科目は開講されないことがあるのです。

進学のために必要な科目が開講されない場合は、独学で勉強することになるので、学校を選ぶ時には学びたい授業が受けられるかをしっかり確認しましょう。

評価の高いおすすめの単位制高校を紹介

単位制高校はたくさんありますが、学校によって評価が違います。

学校ごとに学習スタイルやサポートが異なるため、中には評価が低いところもあるのが実情です。

ここでは、評価の高いおすすめの単位制高校を紹介するので、学校を選ぶ際の参考にしてみてください。

ルネサンス高等学校

ルネサンス4

ルネサンス高等学校は、生徒の多様性を尊重し、時代にあった学び方を提供するために創立された単位制の通信制高校です。

コースによりますが登校日数は年4日ほどで、自分のやりたいことに時間を使えるところが評価されていますが、もう一つ高い評価を得ているのが学習方法です。

ルネサンス高等学校では動画授業(メディア学習)を取り入れているので、スマホやタブレットなどで好きなときに好きな場所で学習することが可能です。

日中はアルバイトをして夜に勉強する、平日は趣味に打ち込んで週末にしっかり学習するなど自分のライフスタイルに合わせて授業が受けられます。

また、レポート提出もインターネットで送ることができるので、郵送の手間もありません。

学習状況は、専用のシステムから教師がチェックして、レポート提出が遅くなりそうなときにはきちんと声をかけてくれます。

他にも、オンライン個別指導(※)や定期的なオンライン進路支援などサポート体制も整っているので、卒業できるか不安という方も安心して通えます。

(※ オンライン個別指導は1回60分、都度申込みが必要です)

第一学院高等学校

第一学院高等学校
第一学院高等学校は、「プラス思考で自分を意欲喚起する力を身につける教育」を、生徒・保護者・学校一体となって実践している単位制の通信制高校です。

第一学院高等学校が高く評価されているのは、オリジナルの「デジタル自分未来史ファイル」を導入していることです。

夢を持って学校に通っていても、日々の成長というのは自分で実感できません。そのため「頑張っても何も変わらない」というネガティブな気持ちになり、学ぶ意欲が低下してしまうことがあります

「デジタル自分未来史ファイル」は、「成長度MAPアプリ」と「eポートフォリオ」という仕組みを使って生徒の日々の記録を行なうので、記録を振り返ることで自分の成長を実感し、さらなる成長へと繋げてくれます。

この「成長実感」が他の学校にはない、第一学院高等学校ならではの魅力にもなっています。

コースは通学コースとMobileコースの2つ、キャンパスは全国に53ヶ所あるので、自分に合った学習スタイルで卒業を目指すことができます。

ヒューマンキャンパス高等学校

ヒューマンキャンパス高等学校

ヒューマンキャンパス高等学校は、高卒資格取得を目指すと同時にさまざまな専門分野の技術や知識を学べる単位制高校です。

ヒューマンキャンパス高等学校が高い評価を得ているのは、総合学園ヒューマンアカデミーをはじめ多くの専門教育機関と連携することで、40分野100職以上に対応した専門学習ができる環境を提供しているところです。

声優やメイク、イラスト、ゲームなど時代のニーズに合った専門分野が揃っているので、やりたいことが決まっている方はもちろん、まだ決まっていない方でもいろいろな分野に触れることで自分の可能性を広げることができます。

また、キャンパスは全国に40ヶ所以上あり、どのキャンパスも駅から近いため通学の負担もありません。

担任やスクールカウンセラーは、勉強の悩みだけでなく日常生活のことまで相談に乗ってくれるので、学習の進め方が分からない方や自己管理に自信がない方も安心して卒業資格取得を目指せます。

単位制高校まとめ|自由度の高い学校生活を楽しめる!

単位制高校は自分が学びたい順番で科目を選べて、好きなタイミングで受講できるので、自分のペースで学習を進めることが可能です。

また、学年制高校のように時間割が決まっていないため、自己管理さえしっかりできていれば、自由な時間を確保できるので趣味や仕事、スポーツなどに打ち込めます。

「自分で学習計画を立てるのは大変」と思う方もいるかもしれませんが、私立の通信制高校には教師だけでなくカウンセラーも常駐しているところが多いので、一人で悩む必要はありません。

単位制高校であれば自由度の高い学校生活を楽しめるので、いろいろな学校の資料を取り寄せて理想を叶えてくれる通信制高校を見つけてください。

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