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通信制高校ってどんなところ?

高等専修学校とは?高校との違い・卒業資格・大学進学の条件をわかりやすく解説

高等専修学校とは、中学校を卒業した人が入学できる「専修学校の高等課程」のことです。美容・調理・ファッション・情報処理などの職業に直結する技能を、実習を中心に学べるのが特徴です。

名前に「高等」とつきますが、高等専修学校は高校ではありません。そのため、卒業しただけでは「高卒」にならない、大学に進学できるかどうかは学校によって違う、など注意しておきたい点があります。この記事では、高等専修学校の仕組みと高校・専門学校・高専との違い、進学先として選ぶときのポイントを解説します。

高等専修学校とは?30秒でわかる基本

  • 専修学校のうち、中学校卒業者が入学できる「高等課程」を置く学校
  • 職業に必要な技能を、実習中心で学ぶ
  • 修業年限は1年以上で、学校・学科によって1~3年
  • 高校ではないので、卒業しても高校卒業資格(高卒)にはならない
  • 文部科学大臣の指定を受けた3年制の学科なら、卒業すると大学入学資格が得られる

専修学校には3つの課程がある

専修学校は、入学資格の違いによって3つの課程に分かれています。一般に「高等専修学校」と呼ばれるのは高等課程、「専門学校」と呼ばれるのは専門課程です。

課程 一般的な呼び方 主な入学資格
高等課程 高等専修学校 中学校卒業
専門課程 専門学校 高校卒業(高卒認定試験合格なども含む)
一般課程 専修学校(一般課程) 入学資格の限定なし

高等専修学校と高校の違い

項目 高等専修学校 高校(全日制・定時制・通信制)
学校の種類 専修学校(高等課程) 高等学校
学ぶ内容 職業に直結する専門分野が中心。普通科目は少なめ 普通科目が中心(専門学科もある)
修業年限 1~3年(学校・学科による) 3年以上
卒業して得られる資格 高等専修学校の卒業資格 高校卒業資格(高卒)
大学入学資格 文部科学大臣の指定を受けた学科のみ あり

卒業しても「高卒」にはならない

いちばん大きな違いは、高等専修学校を卒業しても高校卒業資格は得られないことです。最終学歴は「○○高等専修学校 卒業」となり、求人の応募条件が「高卒以上」の場合、当てはまらないと判断されることがあります。

一方で、職業に直結する技能と実習経験を早いうちから積めるため、その分野で就職する場合には、在学中に取った資格や実習経験が強みになります。

高等専修学校から大学・専門学校に進学できる?

進学できるかどうかは、学科が一定の条件を満たしているかで決まります。

  • 大学:修業年限が3年以上で、修了に必要な総授業時数が2,590時間以上などの基準を満たし、文部科学大臣の指定を受けた学科を卒業すると、大学入学資格が得られます。
  • 専門学校:修業年限3年以上の高等課程を修了していれば、専門学校(専門課程)の入学資格があります。

つまり、1年制・2年制の学科や、指定を受けていない学科を卒業した場合は、大学に出願できません。大学進学の可能性が少しでもあるなら、入学前に「大学入学資格付与指定校かどうか」を必ず確認してください。中学卒業や高校中退から専門学校をめざすルートは、次の記事でも整理しています。

高卒資格もほしい場合は「技能連携」をしている学校を選ぶ

高等専修学校の中には、通信制高校と技能連携をしている学校があります。技能連携とは、都道府県の教育委員会の指定を受けた施設で学んだ内容の一部を、連携先の通信制高校の単位として扱う制度です。

技能連携をしている高等専修学校に入学すると、通信制高校にも同時に在籍し、卒業時に高等専修学校の卒業資格と、通信制高校の卒業資格(高卒)の両方を得られます。専門分野を学びたいけれど高卒資格も確実に取っておきたい、という人には有力な選択肢です。ただし、通信制高校のレポートやスクーリングもこなす必要があり、学費も両方の分がかかります。技能連携の仕組みや、サポート校との違いは次の記事で詳しく解説しています。

専門学校・高等専門学校(高専)との違い

名前の似ている学校との違いを整理しておきましょう。

学校 入学資格 修業年限 特徴
高等専修学校 中学校卒業 1~3年 専修学校の高等課程。職業に直結する技能を学ぶ
専門学校 高校卒業 1~4年 専修学校の専門課程。高校卒業後の進学先
高等専門学校(高専) 中学校卒業 5年(商船系は5年6か月) 専修学校ではなく、学校教育法上の高等教育機関。工学系が中心

「高等専修学校」と「高等専門学校(高専)」は名前が似ていますが、まったく別の学校です。高専は5年間で技術者を育てる学校で、卒業すると準学士の称号が得られます。

高等専修学校で学べる主な分野

  • 美容・理容
  • 調理・製菓
  • ファッション・服飾
  • 情報処理・ビジネス(簿記・事務)
  • 看護・医療・介護福祉
  • 工業・自動車整備
  • デザイン・アニメ・音楽

同じ分野でも、目指せる資格や実習の内容は学校によって大きく違います。資格取得が目的なら、受験資格が得られるか、合格実績はどうかを資料で確認してください。

学費と就学支援金

高等専修学校の学費は、入学金・授業料・実習費・教材費などで構成されます。実習の多い分野では、材料費や器具代が別にかかることもあります。

2026年度からは所得制限なしで国の就学支援金が支給されており、専修学校の高等課程も支給の対象です。支給額の上限は学校の種類によって異なり、対象は授業料のみで、実習費や教材費などは自己負担です。くわしい支給額は、入学を考えている学校か都道府県の窓口で確認してください。就学支援金の仕組みは、通信制高校を例に次の記事で解説しています。

高等専修学校のメリット・デメリット

メリット

  • 15歳から職業に直結する技能を学び、実習経験を積める
  • 目標が同じ仲間と学べる
  • 少人数の学校が多く、先生との距離が近い
  • 大学入学資格付与指定校や技能連携校を選べば、進学の道も残せる

デメリット・注意点

  • 卒業しても高卒資格にはならない(技能連携をしている場合を除く)
  • 大学に進学できるのは指定を受けた3年制の学科だけ
  • 専門分野を途中で変えたくなったとき、進路を切り替えにくい
  • 普通科目の授業が少ないため、大学受験には別に対策が必要になる

高等専修学校を選ぶときのポイント

  1. 大学入学資格付与指定校かどうか:大学進学の可能性があるなら最優先で確認
  2. 通信制高校と技能連携しているか:高卒資格も得られるかどうか
  3. 目指せる資格と実績:受験資格が得られる資格、合格者数、就職先
  4. 学費の総額:卒業までの総額と、就学支援金の扱い
  5. 修業年限と通学のしやすさ:何年制か、自宅からの通学時間

よくある質問

Q. 高等専修学校を卒業すると高卒になりますか?
A. なりません。高等専修学校は高校ではないため、得られるのは高等専修学校の卒業資格です。高卒資格もほしい場合は、通信制高校と技能連携をしている学校を選びましょう。

Q. 高等専修学校から大学に行けますか?
A. 文部科学大臣の指定を受けた3年制の学科を卒業すれば、大学入学資格が得られます。指定を受けていない学科の場合は、高卒認定試験に合格するなどの方法が必要です。

Q. 高等専修学校と専門学校は何が違いますか?
A. どちらも専修学校ですが、高等専修学校は中学校卒業後に入学する高等課程、専門学校は高校卒業後に入学する専門課程です。

Q. 高等専修学校でも就学支援金はもらえますか?
A. 専修学校の高等課程は就学支援金の対象です。支給額の上限は学校の種類によって異なるため、学校や都道府県の窓口で確認してください。

まとめ

  • 高等専修学校は、中学校卒業後に入学できる専修学校の高等課程で、職業に直結する技能を学ぶ
  • 高校ではないため、卒業しても高卒資格にはならない
  • 大学に進学できるのは、文部科学大臣の指定を受けた3年制などの学科のみ
  • 通信制高校と技能連携をしている学校なら、高卒資格もあわせて得られる

専門分野を早くから学びたい人にとって、高等専修学校は有力な進学先です。卒業後の進路の幅を残すためにも、大学入学資格付与指定校かどうかと、技能連携の有無を資料で確認してから選んでください。

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