高校中退の失業率の高さが不安……そんな時には通信制高校を利用しよう!

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高校中退者の失業率が高いって本当?

高校中退してしまい「とりあえず働いてみようかな」と、思っている人もいるかもしれません。しかし、高校中退のままでは正社員として働くのは難しいものです。高校中退者の気になる失業率について調べてみました。

正社員も少なく失業率も高い

平成23年の内閣府による「若者の意識に関する調査(高等学校中途退学者の意識に関する調査)」によれば、高校中退者の56.2%が「働いている」という回答を寄せています。これだけ見ると、失業率はさほど高くないようにも思えるかもしれません。

しかし、じつは就労者のうちで正社員・正職員として働いているのはわずか17.1%。ほとんどがアルバイト、パート、家業の手伝いとなっています。「仕事を探している」という人も13.6%もいますし、安定した職業についている人はごくわずかといわざるを得ません。

高校中退では雇ってもらえる仕事が少ない

高校中退者が正社員として働くのは難しいものです。「アルバイトやパートでも構わない」と、思っている人もいるかもしれませんが、それでも雇ってもらえる仕事は多くありません。

飲食店スタッフ、鳶職や配管工等の職人、工場のライン作業員などが大半を占め「やってみたい」という仕事を見つけにくいこともあるでしょう。平均年収も200万円~300万円と低めです。もちろん、学歴不問の仕事で成功をおさめる人もいますが、レアケースといえるでしょう。

高校中退=中卒のままでは将来も不安

高校中退者の失業率が高かったり、就ける職種に制限があったりするのは、最終学歴が中卒になってしまうからです。なかには高校3年生の途中で退学して、高校卒業に必要な単位はほぼ取得している人もいるかもしれません。しかし、そういった事情はいっさい評価されず、高校中退者は一律で中卒となってしまうのです。

「あともう少しで卒業だったのに、いじめが理由で中退」という人もいるでしょう。学校生活に良い思い出がなく「高卒資格は欲しいけど、もう登校したくない」という時には、ぜひ、通信制高校を活用してみてはいかがでしょうか。

通信制高校ってどんなところ?

「若者の意識に関する調査(高等学校中途退学者の意識に関する調査)」によれば、高校中退者のうち30.8%が在学中です。そのうち最多の49.7%が通信制高校で学んでいるとのことですが、通信制高校とはどのようなところなのでしょうか。

通信制高校ならば通信教育で高卒資格を取得できる

高校中退者の失業率を考えると、やはり少なくとも高卒資格は取得しておきたいところです。しかし、全日制高校や定時制高校は学年制なのでひとつ下の学年から編入……といったケースも少なからず発生します。

一方、通信教育で高卒資格を取得する通信制高校には学年というものがありません。高校卒業に必要な単位を取得すれば、卒業できるようになっているのです。少なくとも3年以上在籍していなければいけませんが、前の学校の出席日数もカウントされます。中退前に取得した単位も加算されるので、同級生に遅れることなく卒業するのも夢ではありません。

通信制高校にも登校日はある

通信教育をメインとしている通信制高校ですが、まったく登校日がないわけではありません。スクーリングと呼ばれる登校日に出席して、一斉授業を受けることも卒業の要件となっているのです。

なかには、全日制高校なみに毎日通学できるようになっている学校もあります。一方、年に4日程度のスクーリングでOKという学校もあるので、好みによって選択してみてはいかがでしょうか。

レポート提出がメインの通信制高校

通信制高校では自宅での自習が中心となります。単元ごとにレポート提出がありますが、理解度をチェックする穴埋め問題などになっているので心配ありません。かつては郵送での提出でしたが、現在はネット経由で送るようになっているので手間も費用もほとんどかからないでしょう。

レポートは難しいものではありませんが、定期的に提出していかないとどんどんたまり、結局、単位を取れずに終わってしまうことも。学年制ではないので単位を落としたからといって留年することもなく「また来年、履修すればいいか」という気楽さはあります。しかし、それでは卒業までに何年もかかってしまうでしょう。「絶対に3年で卒業する」という生徒の意志、自主性、自己管理能力なども大切です。

公立の通信制高校のメリット・デメリット

通信制高校には公立と私立があります。公立は学費が安く高等学校就学支援金などを活用すれば場合によってはほとんど無料となるケースも!もし、家庭の経済状況が悪く高校中退してしまった人でも、公立通信制高校ならば勉強を続けることもできそうです。

ただし、公立通信制高校は基本的に毎週スクーリングがあります。学校の数は限られているので、通えるところにある人ばかりではないでしょう。また「できるだけ学校に通いたくない」という人にも必ずしもおすすめではありません。

私立の通信制高校のメリット・デメリット

私立通信制高校は「ほとんど学校に通わなくても卒業できる」というのは大きな魅力です。そのため、遠方の学校も選択肢に入れることもできます。実際、全国各地の生徒が学んでいる私立通信制高校は少なくありません。

通信制高校での勉強をサポートしてくれるサポート校も併設されていることもあるので「勉強についていけるか心配」という人にも私立通信制高校はおすすめです。ただし、教育内容が充実している分、学費はどうしても高めになってしまうのがデメリットともいえるでしょう。

通信制高校の卒業生の進路は?

高校中退のままでは失業率も高く、将来への不安も少なくないでしょう。通信制高校で高卒資格を取得すれば、もう失業率を心配することもなさそうです。通信制高校の卒業生の気になる進路について調べました。

通信制高校から大学や専門学校に進学する

大学も専門学校も入学試験を受けるには基本的に高卒資格が必要です。逆にいえば、基本的に高卒資格さえあれば良いわけで、入試選考に通信制高校という学歴がマイナスになるということはほとんどないので安心してください。

ただし、とくに難関大学をめざす場合には普通の通信制高校での勉強だけでは足りないこともあります。通信制高校一覧や人気ランキング表などから、大学受験に特化した学校を探してみてはいかがでしょうか。

高校中退のまま進学できる専門学校もある

専門学校の中には中卒者を対象としているところもあります。3年制になっていて、所定の単位を取得すれば高卒資格を取得できますし、大学進学をめざすことも可能です。

ただし、全国に約500校とその数はけっして多くはありません。また、調理師、美容・理容、自動車整備、准看護師、ファッション関連など、特定のジャンルに偏っているのも事実です。やはり、通信制高校を経た方が進学できる専門学校の幅もグンと広がるでしょう。

通信制高校から就職をする

第35回ワークス大卒求人倍率調査(2019年)によれば、ここ数年、高卒の求人倍率が大卒を大きく上回る傾向が続いています。とくに東京、大阪など都市部ではかなりの売り手市場になっています。

通信制高校に届く求人ももちろんありますし、就職をサポートしてくれる学校も少なくありません。それぞれの通信制高校によって強みのある業界も異なりますし、まずは詳細を資料請求してみてはいかがでしょうか。

通信制高校卒業後の進路が未定という人も

通信制高校卒業後に全員が進学または就職するかというと、残念ながらそうともかぎりません。とくに公立通信制高校では、卒業後の進路が未定というケースも少なくないようです。公立通信制高校の中には、卒業生の失業率が高校中退者とあまり変わらないところもあるので注意しましょう。

「せっかく通信制高校で勉強して、高校中退者と同じ失業率なのは納得できない!」と、考えるならば、専門的な勉強ができる学校を選択するというのもひとつの方法です。通信制高校は高校課程の学習と平行してプログラミングなどを勉強できるところもあります。「将来のために手に職をつけたい」という人にもおすすめです。

高校中退でも通信制高校を利用して失業率問題を解決!

高校中退のままでは、どうしても失業率が高くなってしまうのは事実です。アルバイトやパートに就けたとしても、きつい仕事の割にお給料は良くない……という職種がほとんど。また、正社員への道も狭き門といわざるをえません。

将来をより安定したものにしたいならば、通信制高校で学びなおして高卒資格を取得することをおすすめします。通信制高校ならばいつからでも入学できますし、以前の学校の出席日数や取得した単位がそのままいかされるというのもうれしいポイントです。同級生に遅れを取ることなく高校を卒業することもできるでしょう。

通信制高校を卒業すれば大学、専門学校などに進学する道もひらけます。就職するにしても、最近の高卒求人はかなりの売り手市場なので、就職活動で苦労することも少ないでしょう。とくに、就職までをサポートしてくれる通信制高校ならば安心です。

ただし、公立通信制高校を卒業しても失業率は高めなので気をつけてください。「通信制高校を卒業したら進学または就職を絶対にしたい」と、考えているならば、おすすめは私立通信制高校です。通信制高校と一口にいってもさまざまなので、まずは資料請求をして、自分にピッタリの学校を見つけてみませんか?

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