通信制高校で甲子園に出場?!通信制高校の部活動について詳しく解説

サッカー

通信制高校で部活動ってできるの?

通信制高校は全日制高校のように毎日登校する必要がない点が大きな特徴です。クラスの人間関係などにわずらわされずに勉強に集中し高等学校卒業資格を取得できるのはメリットである反面、勉強漬けの毎日になる不安を抱く人もいるかもしれません。

通信制高校でも、勉強以外の活動、たとえば部活動などはできるのでしょうか?通信制高校の気になる部活事情について調べました。

通信制高校には部活動をするための放課後がない

部活動というのは、基本的に毎日の授業が終わった後の放課後に行うものです。全日制高校のように、時間割が決まっているからこそ放課後という時間ができるわけで、そもそも時間割のない通信制高校には放課後自体がありません。

通信制高校にもスクーリングと呼ばれる登校日はあり、一斉授業のようなことが行われることもあります。しかし、スクーリングは平均して年間20日程度、少ない学校では5日ほどしかありません。毎日、部活動をするというのは基本的に難しいといえます。

また、通信制高校は単位制で、全日制高校のように学年制ではありません。部活動では先輩、後輩の人間関係にウエイトがおかれますが、通信制高校ではそのような上下関係を構築しにくいともいえます。

部活動をするためのグラウンドがない通信制高校も多い

通信制高校の多くは私立で、全国から広く生徒を募集しています。そういった通信制高校は全日制高校のようにひとつの大きな校舎に全生徒が集まるということはありません。キャンパスと呼ばれる校舎が日本各地に点在し、生徒は自分の好きな校舎でスクーリングに参加できるようになっているのです。

キャンパスは全日制高校の校舎とはかなり違います。中にはビルの一角に居を構えているところもあり、当然、部活動をするためのグラウンドや体育館は存在しません。もし、通信制高校でスポーツ関係の部活動をするならば、まず、外部の施設を借りるところからスタートしなければいけないでしょう。

通信制高校には部活動の顧問がいない

部活動には必ず顧問の先生がいるものです。しかし、通信制高校では基本的にそういった担当者はいません。仮に通信制高校で20日程度のスクーリングの際に部活動をするとしても、どこまでのことができるかわからないものです。そのような状態で顧問を配置する通信制高校は稀といってよいでしょう。

以上のように、通信制高校は基本的に部活動はあまり盛んではありませんし、部活動を目的として学校に通うような人もほとんどいません。だからこそ、部活動で何かしらの嫌な目にあって全日制高校を退学した経験のあるような人も、通信制高校なら入学から卒業まで安心して過ごせそうです。

部活動が盛んな通信制高校もある!

通信制高校は基本的に部活動はあまり盛んではありません。しかし、部活動がある学校もわずかながら存在していますし、かなり力を入れている学校さえあるのです。

野球部が甲子園に出場する通信制高校もある

通信制高校の中には部活動が盛んな学校もあります。たとえば、クラーク記念国際高等学校の野球部は、見事、夏の甲子園出場を果たしたことでネットニュースなどでも盛んに紹介されました。

野球だけではなく、サッカー部、バスケットボール部、テニス部などが全国大会参加を決める通信制高校もあります。スポーツに打ち込んでいる人、大きな大会に出たいと考えている人にとっても、通信制高校は選択肢のひとつといえるでしょう。たとえば、野球で全日制高校の強豪校に入学できなかったら、通信制高校に進むという方法もあるのです。

全国定時制通信制体育大会に出場する部活動もある

甲子園などの全日制高校をメインとした大会に出場するには高等学校体育連盟の許可が必要ですが、この認可を受けている通信制高校は少数派です。

しかし、全国定時制通信制体育大会ならば、すべての通信制高校、定時制高校が出場資格を持っています。約11種目の競技が行われますが、同大会への出場を目指している通信制高校も少なくありません。

文化系の部活が充実している通信制高校もある

一方、通信制高校の中には演劇部、アート部、軽音楽部、合唱部、漫画研究部のような文化系の部活動が充実している学校もあります。スポーツ系の部活動同様、全国規模の大会で受賞歴のある通信制高校もあり、あなどれません。

また、聖パウロ学園高等学校のように学外展覧会を生徒主導で実施しているところもあります。創作に打ち込む喜びだけではなく、作品が誰かの心に届く感動を味わうこともできそうです。

部活動よりも専門的なコースで極める!

通信制高校の中には部活動としてではなく、専門的なコースを設置している学校もあります。アニメ、マンガ、声優コースなどがあり、プロを目指す多くの学生が学んでいます。部活動で「青春」を満喫するだけではなく、将来に直結する努力をしたい人にもおすすめです。まずは資料請求をしてどんなコースがあるのか、学費はどれぐらいなのかなどチェックしてみましょう。

部活動よりも自由度の高い同好会もある?

通信制高校の「自分のペースで勉強できる」という点に魅力を感じている人にとっては、決まりごとの多い部活動は窮屈に感じることもあるかもしれません。通信制高校でよりライトに課外活動を楽しみたいならば、同好会、サークルという方法もあるのはご存じでしたか?

部活動よりライトな同好会やサークルが人気!

7
部活のない通信制高校でも、同好会やサークルが人気を呼んでいる例は少なくありません。同好会やサークルは同じ趣味を持つ人が集まって何かをすることが趣旨ですが、その活動内容はさまざまです。

実際、キャンパスのある通信制高校ならば、何らかの同好会やサークルが存在しています。もし、自分の趣味に近い同好会やサークルを見つけたら参加してみるのもよいでしょう。

通信制高校で同好会やサークルを立ち上げる!

もし、自分の趣味に合いそうな同好会やサークルが見つからなくても、がっかりすることはありません。どうしても仲間と活動したければ、同好会やサークルを自分で立ち上げることもできるからです。

これが部活動ではこうはいきません。部活動は設立、維持のために何かしらの条件が通信制高校から課せられることがほとんどです。しかし、同好会が特殊な条件に従わなくても、届け出さえ提出すれば誰でも簡単に作れるようになっています。

漫画同好会、以後同好会、天文同好会などの他、ダム同好会、トランポリン同好会といったマニアックなものもあるようです。これまでコアな趣味を共有する人がいなかった人も、今度こそ同好の士と出会えるチャンスかもしれません。

通信制高校ならではの自由を味わう!

通信制高校の中には同好会やサークルを立ち上げようとする生徒をサポートしてくれるような学校もあります。生徒の自由と自主性を何よりも大事にしている通信制高校ならではともいえるでしょう。

これまで新しいことにチャレンジするのはどちらかというと苦手だった人も、通信制高校ならば積極的な自分になれるかもしれません。部活動に限らず、あらゆる面で全日制高校とは比較にならないほど自由な通信制高校で、本当の自分を取り戻してみませんか?

全日制高校と一緒に部活動できる通信制高校もある?

通信制高校はどうしても生徒数は少なくなりがちなので、たまに全日制高校のにぎやかさが懐かしくなる人もいるかもしれません。そんな時は、全日制高校の生徒と一緒に部活動ができる通信制高校を選んでみてはいかがでしょうか。

全日制高校の生徒と一緒に部活ができる!

通信制高校の中には、全日制高校の生徒と一緒に部活動だけできるようになっている学校もあります。たとえば、経営母体が全日制高校だと、このようなケースが発生するようです。

ただし、希望する部活動に参加できなかったり、わずかな人数しか募集しないこともあるなど、思い通りにいかないことも多々あります。しかし、もしチャンスに恵まれたならば、めったにできない経験ができるともいえます。全日制高校、通信制高校、さまざまな生徒が集まる部活動は多様な価値観を学ぶきっかけにもなるでしょう。

全日制高校母体の通信制高校は少ない

全日制高校の部活動に通信制高校が参加できるというのは大きな魅力です。ただし、こういった学校はまだほんのわずかなので、必ず事前によく調査するようにしてください。

通信制高校の部活動のあり方はひとつではない!

通信制高校は全日制高校と比較して、いろいろなことが自由です。決まった時間に決まった教室にいなければいけないというようなこともありません。部活動に関しても、ワンパターンではない活動が認められています。

もちろん、一部の全日制高校のように、全員が何かしらの部活動をしなければいけないというようなルールはありません。そもそも、部活動自体を行っていない通信制高校も少なくないのです。

一方、甲子園をはじめとした全国大会に出場するようなレベルの部活動をしている通信制高校もあります。サッカー部、バスケットボール部などのスポーツ系だけではなく、吹奏楽部などの文化系の部活動で業績を上げている通信制高校もあるのです。

その他、自分の好きなジャンルの同好会やサークルを立ち上げて、楽しんでいる人たちもいます。通信制高校の部活動は「こうでなければいけない」という決まりはないのです。むしろ「こんな部活動があったらいいな」を実現できる場所ともいえます。「学校の細かい決まりごとは窮屈で苦手」という人でも、きっと通信制高校ならばのびのびと本来の個性を発揮できるのではないでしょうか。

同じカテゴリの関連記事

本気で探す通信制高校

無料で一括資料請求

通信制高校を比較するなら、じっくり資料を検討しよう!

資料請求はこちら